iPhoneでノートを電子化、タグ付けも簡単――コクヨ「ネットステーショナリー」第1弾
コクヨS&Tは、iPhoneの内蔵カメラで手書きノートの内容を撮影し、そのままデータ化できるノート「CamiApp(キャミアップ)」シリーズを9月7日に発売。ノートの各ページに設けた「アクションマーカー」を塗りつぶすことで簡単にタグ付けもできる。
コクヨS&Tは、iPhoneの内蔵カメラで手書きノートの内容を撮影し、そのままデータ化できるノート「CamiApp(キャミアップ)」シリーズを9月7日に発売する。価格は210円〜。App Storeで配信する同名の無料アプリが必要。
今回発売する「CamiApp」シリーズは、ノートの各ページの端に、3つの枠「アクションマーカー」を設けた。このアクションマーカーの塗りつぶしたパターン(計7種)ごとにタグを設定できるようになっている。例えば、塗りつぶしたのが3枠中の左枠だけの場合は「ToDo」、左枠と真ん中枠の場合は「作業済みToDo」――といった具合だ。
ノートの内容を撮影、保存する専用アプリは、アクションマーカー部分を読み取るとともに、ノートページ全体の傾きや台形補正を行いJPG画像として保存。このデータは、ペンや消しゴムなどの編集機能で不要な部分を塗りつぶしたり、注記を入れたりできる。そのままメールで送信したり、EvernoteやDropboxといったクラウドサービスにアップロードも可能だ。なお、発売当初の専用アプリ対応機種は、iPhone 3GS/4。順次、Android(9月公開予定)対応の専用アプリ配信も予定しているという。
ノートのバリエーションは、ツインリングノートが4種類(中横罫のB5/A5/A6、5ミリ方眼罫のA6)、ツインリングメモ1種類(5ミリ方眼罫のA7)、無線とじのノートブック3種類(中横罫のB5/A5/A6)の計8種類を用意しました。中紙はミシン目のあるカットオフタイプで、表紙色は1色(黒色)のみ。ツインリングノート/ツインリングメモは、中紙のリング側に印刷した幅6.7ミリの黒縁部1辺と、表紙の黒縁部(約5ミリ)3辺とで、中紙四方を囲む「スキャンフレーム」で、専用アプリが読み取る対象を認識。ノートブックタイプは、ノートの四隅に印刷したスキャンマークで認識する。
コクヨでは、CamiAppシリーズをアナログ文具の手軽さと、デジタル技術や各種クラウドサービスの拡張性や柔軟性を融合した「ネットステーショナリー」コンセプトの第1弾商品と位置付けている。CamiApp同様の製品はすでに他社メーカーからも登場しているが、コクヨでは「アウトプットの質を高めるワークスタイル支援」の実現を目指すという。
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