日本人は数学的思考が苦手?:【図解】人生の大問題(2/2 ページ)
理数系に強くないと金持ちになれない? フォーブスの長者番付では若きエンジニアが名を連ねました。一方、日本の工学部志望者はこの10年間でおよそ半減しているという事実もあるのです。
優れたエンジニアは外国にヘッドハンティングされていく
一方で、製造業や技術で国を伸ばしている国はいずれも高いスコアを誇ります。読解力の1位は韓国、数学の1位は台湾、科学の1位はフィンランドです。フィンランドはなじみがないかも知れませんが、携帯電話のノキアやサーバOSのLinuxなど有名なハイテク先進国です。また、OECD加盟国ではないですがシンガポール、そして国単位ではないですが、上海や香港の平均スコアも日本のそれを上回っています。教育先進国と日本の子供との学力格差は広がるばかりです。
数学的知力はなにも技術系の人たちの専売特許ではありません。論理的思考、科学的思考は、仕事を成功させるために最も重要な素養の1つです。そのベースが数学的知力にあるわけですが、あなたの数学的知力はどうですか? 何となく直感に頼ってばかりで、分析力が欠けていませんか?
拙著「人生の大問題を図解する!」では、いくつかの数学的知力を磨くためのヒントを紹介しています。ぜひ皆さんの思考力強化に役立たせてくださいね。
集中連載『【図解】人生の大問題』について
本連載の内容は、2011年12月に発売された『人生の大問題を図解する!』をもとに作成しています。
「図解思考」シリーズでおなじみの著者・永田豊志が、これから始まる“とんでもない未来”に、私たち日本人が生き残るための「5つの戦略」を、豊富な図解で解説します!!
本書は、これから生き延びていくために重要な5つのテーマ、すなわち「お金」「英語(語学力)」「仕事」「家族」「思考力」のそれぞれについて、ショートストーリー、関連データ、アクションプランの3部立てで図解し、一緒に考えてもらう構成になっています。
「何となく危ないのは分かるけど、本当のところはよく分からない」という問題も、できるだけ分かりやすく描いてみました。 (冒頭の挨拶文より)
目次
- プロローグ:「日本沈没」に負けないチカラ
- 第1章:「お金」を生み出す源泉はどこに?
- 第2章:本当に「英語」が必要なんですか?
- 第3章:「仕事」の死は突然やってくる?
- 第4章:「家族」はどこへ消えた?
- 第5章:「思考力」次第でエリートになれる?
著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
Twitterアカウント:@nagatameister
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