以上が小林会長へのインタビュー内容だ。技術の立ち遅れに対する強い懸念が印象に残った。世界が注目している先端技術では、中国とはもはや周回遅れとまで言われるほどに差がついた日本だが、まだ望みは捨てられない。何とか若い人材に資金とチャンスを与えて10年、20年後の起死回生を狙ってもらいたいものだ。さもなければ、資源がなく人口も減少に向かう日本は技術立国どころか、先進国ではない「2流国」に転落してしまうかもしれない。
小林会長が指摘するように、日本メディアのノーベル賞受賞に対する幼稚な報道ぶりが目立つ。授賞式にどんなドレスで参列したのかといったことや、晩餐会のメニューをこれみよがしに伝えるのは滑稽としか言いようがない。
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