授業内容としては受講生数名によるグループワークなど行うほか、終盤では独自の学習カリキュラムである、3人1組でオンラインでのチーム開発などを実施。カリキュラム完遂者には、IT・Webエンジニアとしての新卒キャリア支援を行う。
また、GMOインターネットグループの協力を得て、開発環境などの提供のほか、スクールと企業をつなぎビジネス感覚を持った人材の育成を目指す。コロナ禍で困窮する人にも平等に挑戦できる機会を提供し、経済的な支援につなげていく。
期間は4月17日〜9月25日まで、毎週土曜日の午前9時から午後7時に実施する。週あたり20〜25時間を要する課題提出を課した。授業の進行(講座の解説、質疑応答、コーチング)は全て日本語で行う。
「edX」を通じてCS50の単位の履修認定証明を得ることができ、就職活動に活用できるようにした。edXは、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって創立されたMOOC(大学や企業がオンラインで開く講座)プラットフォームで、世界中の学生に無償で高品質の大学の授業が公開されている。CS50は、その中でも一般的な授業として世界中から270万人以上の学生が履修しているもの。
募集条件として、日本国内における就労資格がある人が応募できるようにした。4月1日時点で、満16歳以上22歳以下の学生、またはコロナの感染拡大が始まった20年1月以降、高校・大学などを中途退学した人。そしてオンライン授業に参加できる人を対象とした。応募期間は4月23日までで、適性検査ののち内定者に通知する予定だ。
20年12月末時点で、コロナ禍の影響により大学や短期大学などを中途退学や休学した学生はおよそ5800人に上っていることが文部科学省の調査で分かった。99%の学校が後期授業料の納付期限を猶予し、74%が経済的に困難な学生を対象に授業料の減額や免除を行っている。
また、21年春に卒業した大学生の就職内定率が20年12月時点で82.2%だったことが、文科省と厚生労働省の調査で分かった。前年同期の87.1%から4.9ポイントの落ち込みで、12月時点の内定率が85%を下回ったのは16年卒の学生以来5年ぶりだ。経済的な困窮が深まる中で、同社の取り組みが注目される。
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