ミニシアター「アップリンク渋谷」を運営する有限会社アップリンクは、5月20日をもって同シアターを閉館すると発表した。
同社の浅井隆代表は、閉館の理由をコロナ禍で収入が途絶えたことと説明。「昨年は助成金、補助金もあり、ぎりぎり生き延びることができましたが、今年はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました」(浅井氏)とコメントした。
また、同氏は2020年6月に、パワーハラスメントを受けたとする元従業員から訴訟を提起されており、その件について「皆さまにご迷惑とご心配をおかけし、信頼を裏切るような形になってしまったこと、申し訳ありませんでした。引き続き、ハラスメントのない会社づくりに向け、社長及び従業員一同取り組んでいきます」としている。
アップリンクは1995年、東京・神南に「アップリンク・ファクトリー」という名のイベントスペースとして誕生。2004年には宇田川町に移転し「アップリンクX」を開館した。その後、カフェやギャラリーを併設して拡大し、26年間にわたり、渋谷を拠点として運営してきた。18年には東京・アップリンク吉祥寺、20年には京都・アップリンク京都をオープンしている。
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