CODEGYM、ハーバード大学のプログラミング入門講座「CS50」を日本語化し無償公開

» 2021年05月14日 18時01分 公開
[らいらITmedia]

 プログラミング学習サービスを提供するLABOT(東京都渋谷区)は、ハーバード大学が無償で公開しているプログラミング入門講座を翻訳し、Webサイト「CS50.jp」上で公開した。

LABOTは、ハーバード大学が無償で公開しているプログラミング入門講座を翻訳し、Webサイト「CS50.jp」上で公開した(以下リリースより)

 講座はハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同で設立したオンライン学習プラットフォーム「edX」上で公開されている「CS50: Introduction to Computer Science」と「CS50’s Web Programming with Python and JavaScript」の2つ。コンピュータサイエンスの入門講義がスライドとビデオで学べるようにしていて、全世界で282万人が履修登録をしている。

edX - CS50s Introduction to Computer Science

 コンテンツはクリエイティブ・コモンズ「CC BY-NC-SA 4.0」ライセンスに準拠して公開された。非営利目的での利用に限り改変や再配布が認められるため、個人での学習や学校法人での授業教材として再利用できるようにしている。

CS50.jp 実際のページ例

 LABOTは「大学キャンパスの環境が不安定な中で、経済的事情や家庭環境に関わらず、多くの『学びたい意欲のある学生』が、良質な教材に母国語でアクセスできるようにしたいという思い」から日本語版の翻訳作業を進めたと説明。コロナ禍の学生に対する教育支援活動として、本教材を非営利に限定して活用してほしい考えを示した。

 同社では、コロナ禍においての学びや進路に影響を受けた高・大学生、最大1000人に対する非営利でのプログラミング教育支援プログラム「CODEGYM Academy 2021年コロナ学生緊急支援」を発表している。5月15日の初回授業では、「CS50.jp」の教材を用いて実施する予定だ。

 また、同社はこれまでにも国内で初めてISA(Income Share Agreement=所得分配契約)を採用したプログラミングスクール「CODEGYM ISA」を開校するなど、平等な教育機会の提供に注力してきた。コロナ禍によって経済的に困窮する学生や親が増える中、同社の取り組みが注目される。

「CODEGYM Academy 2021年コロナ学生緊急支援」

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