在宅ワークの標準装備になるか 編集部で「書画カメラ」を使ってみた

» 2021年05月28日 10時00分 公開
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 3密を避けた新しい生活様式が推奨される現在、オフィスに集まって仕事をするという従来の働き方に代わって、在宅ワークが一般的なワークスタイルとして定着しつつある。会議や研修といった社内コミュニケーションだけでなく、営業活動や採用面接のような社外とのコミュニケーションもオンラインが前提となった。

 その一方で、Web会議やビジネスチャットを通したコミュニケーションに対する不満の声もよく聞く。一言でいえば「やりづらい」というわけだ。これをたんに、過渡期ゆえのITツール習熟度の差、いわば「時代についていけないおじさんの悲哀」という構図で切り捨てるのは早計だろう。

Web会議に「書画カメラ」を使ってみる

 ITmedia ビジネスオンラインで実施したアンケート調査でも、リモートワークを阻む壁として最も多く挙げられているのがコミュニケーションの課題だ。リモートワークをしていない、もしくは頻度が下がっている企業では「社内でのコミュニケーションが取りづらい」(40.8%)と回答。また、リモートワークを継続している企業でも同様に、最も注力している取り組みとして「社内でのコミュニケーションの改善」(56.3%)を挙げている。

リモートワークを継続/実施するにあたって注力したこと(複数回答可)

 議題があらかじめ整理され、まとめられたスライド資料をもとに情報共有や進捗報告を行うのであればWeb会議でも問題はない。だが、在宅ワークになって「雑談が減った」「気軽にコミュニケーションがとれなくなった」と感じる人がいるように、抽象的なアイデアを自由に話し合う場合や、ホワイトボードにマインドマップを描いてブレインストーミングを行う、あるいはその場で描いた図やイラストを共有しながらコラボレーションをする際、「Web会議はやっぱりやりづらい」と考える人は多いはずだ。

 そこで登場したのがアバー・インフォメーションの「AVerVision M11-8MV」(以下、M11-8MV)。オンライン会議でのコラボレーションを想定して開発された書画カメラだ。第1回に続き、実際に編集部に導入した使用感をレポートしよう。

「書画カメラ」で編集会議はどう変わる?

編集会議にM11-8MVを使ってみた

 M11-8MVは卓上ライトに似たデザインの外付けWebカメラだ。本体色はブラックでデスクサイドに置いても違和感はない。本体サイズは約116.7(幅)×143.1(奥行き)×296.1(高さ)mmとやや高さはあるものの、スタンド底面部はラバー仕上げになっており安定感がある。

 M11-8MVの使い方は非常に簡単だ。付属のケーブル(USB miniB−USB type A)でPCとM11-8MVを接続すれば自動的にドライバがインストールされ、外部カメラとして認識される(場合によってはPCの再起動が必要)。この状態でWeb会議ツールからカメラを切り替えればM11-8MVの映像になる。基本的に外部USBカメラと同じだ。

USBバスパワーで動作するので、USBでPCと接続し電源を入れると、Zoomのビデオ設定もしくはカメラを選択(Alt+N)でカメラを切り替えられるようになる

 ここではZoomで実施した編集会議でM11-8MVを使ってみた。まず、書画カメラで最も利用されるケースが多いと思われるのは手元の資料の投影だろう。あらかじめデータ化された資料であればWeb会議ツールの画面共有で済むが、紙の資料しかない場合もある。スマホで撮影した写真を取り込んでから相手に見せる、という方法はあるものの、はじめから紙の資料の投影を想定した書画カメラがあればそんな手間もない。M11-8MVは「Web会議はやりづらい」と感じるちょっとしたストレスを軽減してくれる。

 M11-8MVの撮影領域はA3サイズ(420×315mm)をカバーしており、たいていの紙資料は映像としてすぐに共有できる。800万画素のCMOSセンサーを内蔵し、解像度はフルHD。投影した映像をチェックしたが、印刷された細かい文字もきっちりと判別できた。

最大20倍のデジタルズーム機能を搭載。デジタルズームながら、多少の拡大なら画質はそれほど粗くならない

 特集ページのレイアウトデザインや抜き刷りのラフなどを話し合うときには、紙にざっくりとした線を引いて共有する場合もあるので、編集部の業務でもM11-8MVが活躍する場面は多いと感じた。

 また、M11-8MVはアーム部とカメラヘッド部がかなり広範囲に動くのも特徴の1つ。アームは上下に107度、カメラヘッドも上90度〜下45度、さらにカメラヘッドは横方向にも回転する。真下にある紙の資料を投影するだけでなく、話者の横顔を映したり、会議室のホワイトボードやディスプレイを映したりといったことも簡単に行える。思い付いたキーワードをホワイトボードに書き出しながら話し合うようなブレストを遠隔で実現する際に重宝するはずだ。

M11-8MVがあれば遠隔ミーティングでホワイトボードも活用できる。コラボレーションワークにぴったりだ

 一方、編集業務ではあまり活用するシーンはないと思われるが、立体物のデモをする際にも便利そうだと感じた。例えば、営業活動で取引先に商品のデモを行う場合、オンライン商談だとなかなか難しいという話も聞く。ノートPCに内蔵されたカメラの前で商品を見せるのもスマートではないだろう。こうしたケースでさっとM11-8MVに切り替えて、商品をデモできれば説得力のあるプレゼンが行えるかもしれない。

商品のような「モノ」を見せたい場合にも便利
カメラヘッド部にLEDライトを内蔵するほか、ビデオ設定から「低照度に対して調整」をチェックすることで、明るさが足りない部屋でも対象をきれいに見せることができる。なお、「外見を補正する」はソフトフォーカスをかけつつレベル補正を行う

専用ユーティリティーで使い方がさらに広がる

 M11-8MVは外部映像端子としてHDMIとアナログRGBを2系統備え、カメラの映像をディスプレイに出力できるほか、micro SDカードスロットも搭載しており、静止画や映像を録画できる。さらに、ユーティリティーソフト「AVerTouch」を別途インストールすることでも機能を追加できる。

 例えば、micro SDカード内の画像をPIP(ピクチャーインピクチャー)またはPBP(ピクチャーバイピクチャー)で表示したり、M11-8MVにUSBマウスを接続し、投影した映像にフリーハンドで直接線を描き込んだりできるようになる。何かを組み立てる工程を録画して共有するなど、社内研修用動画を作る際にも活用できそうだ。

PIPの例

 在宅ワークが常態化し、オンラインでの会議が当たり前になる中で、新しいワークスタイルのちょっとした不満を「仕方がないから」で片付けてしまうケースは多い。だが、多くの企業が抱えているコミュニケーションの課題は、Web会議の体験を改善することで解決できるものもあるはずだ。特に従来の対面コミュニケーションとオンラインでのコミュニケーションの差にストレスを感じている人は、アバー・インフォメーションの書画カメラ「M11-8MV」に是非注目してほしい。

1300万画素センサーを搭載した4Kハイエンドモデル「M90UHD」

 M11-8MVの上位モデルには、1300万画素センサーを搭載した「AVerVision M90UHD」もある。こちらは4K出力に対応(4K時30fps、フルHD時60fps)し、画像劣化のない光学14倍ズームを備えたハイエンドモデルだ。

 医療現場や検査設備といったより高画質が求められる現場や教育機関などでの利用が想定されている。スピーカーやマイクだけでなく、埋め込みライトも内蔵されており、ある程度広さのある会議室の常設Webカメラとしても利用できる。

AVerVision M90UHD

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提供:株式会社ブイキューブ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2021年6月3日

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