以上が亀田へのインタビュー内容だ。「10年後の亀田社長は、まさに業界を変えていると思う」と伝えると、「10年後? それはちゃいます。僕10年たったら、おじいちゃんになっちゃいます。3年でやります。何でも前倒ししたい性格なんです」と勢いよく切り返した。
いま格闘技業界のピラミッドの頂点は華やかだ。だが、そのピラミッドは、多くの格闘家やアマチュアの選手たち、トレーナーや関係者などの「奉仕の精神」によって、かろうじて支えられているように見える。なぜなら亀田が言うように、ビジネスとして成熟しておらず、「稼げていない」実情があるからだ。
多くの場合、格闘技に関わる職業は、少なくとも日本では持続可能な職業とはいえない。それを変えるには経営的な視点が欠かせないのだ。
亀田が、そんなボクシング業界を変えてくれるか。「3階級を制覇した男」が今後、どう動くのか。しばらくは目が離せない。
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