ここからは作例を中心に。まず料理。色温度が低めの室内(白熱灯系。たぶん、白熱灯色の蛍光灯)での写りと、ISO感度の上がり方を見るのがポイントだ。ISO感度はオートに設定した。
微妙な明るさの室内というのは、カメラにとって難しい環境。ざっと見て、優秀だったのはIXY 50S、続いてDMC-TZ10か。EX-H15は全体に明るめなのがいい感じ。CX4は白い皿にひっぱられたのかアンダーなのが残念だが、このカメラの場合そもそもオートに頼らず自分であれこれコントロールしながら撮るのが適している気がする。S8000はISO800まで感度が上がっちゃった分、残念かな。気になるのはDSC-HX5V。もともと色温度が低い環境に弱い印象があったが、この色かぶりはいただけなかった。
続いて気になる高感度。ISO感度をISO1600に固定して同じ被写体を撮影してみた。
ざっと見て、裏面照射型CMOSセンサーモデルはもともと高感度時の特性がよいせいかあまり強いノイズ低減処理をかけておらず、ナチュラルな感じ。中でもIXY 50Sが一番まとまっている。続いてDSC-HX5V、CX4というところか。
FinePix F300EXRはHRモード(通常の12Mのモード)と高感度低ノイズ優先EXR(SN)の両方を掲載。SNモードはノイズは減るが、画素数が落ちる分解像感に欠ける。EXRのウリのひとつだった「高感度」は裏面照射型CMOSセンサーの登場や、各社のノイズ低減技術の進化で優位性がなくなってしまったように思える。CCDモデルではH15がかなり強めのノイズ低減処理をかけている。
後編は、夜景、動画、そして各カメラの特徴的な撮影機能に言及する予定だ。
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