さてもうひとつの大きなチェックポイントはGPS。
本体左側にボタンがある。これ、アクションボタンで、アクション機能につかうか地図&GPSに使うかを設定で選ぶのだ。
これを地図表示にセットすると、ボタンを押したとき地図が表示される。GPSがオンになっていて現在地の測位が完了していれば、周辺地図がどっと表示されるし、そうじゃないときは世界地図。このときにMENUキーを押すとGPS関連のメニューが表示される。
まずは測位関係。A-GPSデータを本体にインストールすることで、測位を高速化できるので、これはやっておきたい。ニコンイメージングのサイトにある「更新用A-GPSファイルダウンロード」から入手するのである。
ここからダウンロードしてSDメモリーカードの「NCFL」フォルダにコピー。そしてAW100のGPSメニューから「A-GPSデータ更新」すると本体に書き込まれる。データの有効期限は一週間なので、毎週やるのが一番いい。
作業は面倒だが、これの有無で体感速度が全然違う。見通しがいい屋外では早くて数秒〜10数秒で現在地を見つけちゃう感じで、極めて快適なのだ。さらに、GPSログ取得をオンにしておくと1分おきに測位してその経過を記録してくれる。記録するファイルは「LOG」形式で、たいていのGPS対応アプリが対応しているはずだ。同梱のView NXでも見ることはできる。
ただ、測位完了するまでの10数秒を待たないで撮っちゃうと、位置情報は記録してくれないし、室内などGPS衛星が見えない場所では位置情報を記録してくれない。最後に測位した場所を記録してくれてもいいのに、そこが残念。
でもトータルでは極めて快適。
ログを利用するにはいったんログ取得を終了させ、ファイルをSDメモリーカードに書き出す動作が必要なのは面倒くさい。ただ、現行のGPS搭載デジカメでは、カシオ計算機「EX-H20G」(レビュー)に次いで快適に使える、実用度では合格点をあげられるGPS機能だ。
さらに本体のストラップホールが両側についているので、首からぶら下げていればいつもGPS部が上を向くのもよい。GPS機能搭載のカジュアルアウトドア系デジカメとして、すごくよくできているカメラである。
あとは裏面照射型CMOSセンサーの良さを生かした各種撮影機能の搭載と、画質かな。同撮像素子を搭載した同社の上位モデルに比べると、ディテールの描写力などで劣る。それならもっと画素数が少ないセンサーでよかったのに、と思う。
でもその辺を割り切って、毎日(街でも海でも山でも草原でも)首からぶら下げて歩いて、位置情報と一緒に写真を記録するカメラとしては、おすすめ。デザイン的にもゴツくなくていい感じだし。
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