いくつかのシチュエーションで撮り比べてみたわけだが、総じていえるのはセンサーサイズとレンズは大事だなあと。
FUJIFILM X10はちょっとセンサーサイズが大きいが画素数は他とほとんど変わらないため、高感度時の写りも不自然さがなくてしっかりしている。肌色が血色良く撮れるのもフジらしい。でも一番のポイントは望遠まで明るいレンズ。望遠側で撮ればそれなりにボケもきれいに出るので、コンパクトタイプとは思えない写真が撮れる。
GR DIGITAL IVは風景や街角のスナップ、それからマクロかな。クール目でシャキッとした絵が撮れるからそういうシーン向きだ。水準器がしっかりしているのでさっと撮っても水平をはずさない。逆に人物がメインならお勧めしない感じだ。
OLYMPUS XZ-1もレンズがポイント。高感度時の絵でこそ今となっては1年前を感じさせるが、ズーム全域でF2.5以下というのは非常に扱いやすい。たいていのシーンでISO感度をあまり上げなくて済むし、センサーサイズも大きくないので被写界深度が浅すぎて絞りを開けないということもない。もうちょっと青空がきれいに出てくれるといいんだけれども、それ以外は非常に安定した写り。
でもやっぱりXZ-1を使うならアートフィルタだよね、ってことで、ファンタジックフォーカスとドラマチックトーンを1枚ずつどうぞ。
PowerShot S100は望遠側でレンズが暗くなるため、そこだけ注意していれば、写りもレンズスペック的にも汎用性が一番高い。広角側は24ミリ相当と強いし、ディテールの写りも悪くない。高感度時の写りもけっこうがんばってる。突出して得意なジャンルはないけど、何を撮っても合格点が撮れる優等生っぽい感じ。
COOLPIX P310は今回の集めた中で比較をしてしまうと、ディテールの描写力や高感度時の画質でどうしても1/2.3型というセンサーサイズの不利な点が出てしまったのは否めない。けれども実のところ、手持ちでHDRを楽しめたり手持ち夜景やパノラマ機能も持っているし、写りは安定している。色も派手ではないけれども、落ち着きがあって非常にナチュラルだ。
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