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第152回 太陽と月の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2012年05月15日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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金環日食の準備をしておくべし

 ではいよいよ金環日食の準備だ。

 大事なのは撮影場所の選定。今回の日食は朝が早い。東京の場合、午前6時20分くらいに日食がはじまる。このとき太陽の方向は79度、高さは20度。79度ってことは、真東よりちょっと北だ。

 金環日食のピークは89度(ほぼ真東)で高さは35度。日食のはじまりから撮りたいなら、東に向けて開けた場所で、20度の高さで太陽が隠れない場所の確保ってことになる。金環日食だけを撮りたいなら、7時半くらいに東の空で仰角35度くらいが開けてる場所を確保すればOK。

 建物や木々が近いとそれらが邪魔をする。東側にベランダのあるマンションや一戸建てに住んでて、そちら側に高い建物がなかったらもうラッキーなので、そこから撮るのがいい。

 そうじゃないときはあらかじめいい場所を探し、そこで試し撮りをしておくこと。場所探しや自分の住んでるところでは何時にどこに太陽が出るのかを知りたいときは、金環食2012(無料)金環アプリ2012(無料)といった金環日食観察用のiPhoneアプリを使うのがおすすめ。楽でいい。

photo 金環食2012
photo 金環アプリ2012

 これらを使うと、GPSを利用し、AR的に金環日食を観測できる場所かどうかをチェックしてくれるのだ。まあGPSなので微妙な位置のずれはあるけれどもかなり参考になる。日食開始時から撮りたい人は要注意ということだね。

 パソコンで調べるならこういうサイトがある。場所を指定してやれば何時にどの方向で見られるかが分かる。

 もっと詳しく知りたいなら国立天文台のサイトもお勧め。

 そして当日の晴れを祈るべし。

 ちなみに6月8日には太陽の前を金星が通過する現象もおきるそうで、それも上記の太陽撮影セットで撮ることができる。

 手元に望遠レンズが、あるいは超望遠対応のコンデジがあれば、フィルターのひとつくらい買って試してみる価値はあるかと思う。どちらも天気が悪かったら、まあ、普通の太陽の写真を撮って黒点を楽しみましょう。黒点の場所や大きさも刻々と変化するのでけっこうハマるかも。

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