ITmedia NEWS >

真夏を撮り尽くせ アクションカム5モデル一気比較(4) 夜間画質比較&とある選び方のいち思考法(2/2 ページ)

» 2013年08月15日 11時00分 公開
[岡本紳吾,YAMAAN!]
前のページへ 1|2       

どの機種を選ぶべきなのか

 別の取材でウインタースポーツのガイドをやっている方の話を聞く機会があった。その方はGoProよりもCONTOURが好きだと言う。話を聞いてみると、GoProの映像は目にする機会が多く、せっかくの映像もGoPro風になってしまうのがあまり好きではないのだそうだ。

 確かに、GoProはアクションカムのスタンダードとして定着しており、今ではテレビ番組でも多く利用されている。“映像がGoProっぽい”という考え方は筆者にはなかったので、なるほどなと思わされた。そのほかには、マウントしたときのコンパクトさや操作性の良さを挙げていた。もし、回りにアクションカムを利用している人がいる場合、なぜその機種を選んだのか聞いてみるといいだろう。

 筆者はGoProを愛用している。合計で3台所有してアウトドアの取材では特に重宝している。なぜGoProを選んだのかというと、HERO1をたまたま知人から借りる機会があり、それを取材で利用しておもしろさにハマったところでHERO2の発表。GoPro以外を検討するまもなくHERO2を購入した。これにHERO3のBlackEditionを2台追加して今に至る。HERO2とHERO3は条件付きながらBacpacを使い回せるので、他の機種を購入するよりも初期投資が少なく済むのだ。

 今回試用した5機種を受け取ったとき、正直GoProを超える機種があるとは思えないと考えていたのだが、まずCG-XA1の小回りの良さに驚かされた。三脚穴が2つついているだけでここまで取り付けを含めた撮影時の自由度が高まるとは思いもよらなかったのだ。そしてHDR-AS15の色合いもすばらしかった。

 筆者は頭が締め付けられるのが苦手なため、ヘルメットにカメラをマウントする方法をとり続けていた。そのためにヘルメットマウントがしにくいHX-A100の出番が少なくなってしまったが、最近追加されたマウントを利用すれば、カメラ部わずか30グラムの利点を大いに生かすことができると感じた。

 しかしながら最も売れている機種はなにかと問われるとおそらくGoProであろう。次いでCONTOURだろうか。ユーザーがたくさんいると言うことは、様々な情報がやりとりされているわけで、利用方法からトラブルシューティングまで、何かと得をすることが多い。先ほどのガイドのように、他の人と同じ絵になるのが嫌という考え方もあるが、筆者の場合はユーザーのコミュニティが大きな方を選んでしまうと思う。

 大型家電量販店ではアクションカムが大きな売り場を構成していることも珍しくなく、このままひとつのマーケットを形成するようになれば、ますます選択の幅が広がるのだと思う。皆さんがもしアクションカメラを検討している場合、利用シーンを想定してみて、当記事の撮影シーンと重ねて検討してもらえると幸いだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.