アイファイジャパンが7月15日、無線LAN搭載SDメモリーカード「Eyefi Mobi」向けの新アプリ、「Eyefi Mobi」の提供を、日本市場でも開始した。このアプリからユーザー登録をすることで、日本でもEyefi クラウドサービスが利用可能になる。合わせてコーポレートロゴの刷新と製品のデザイン変更も発表された。Eyefi Mobiカードの価格は据え置きで、8Gバイト版が4980円、16Gバイト版が6980円、32Gバイト版が9980円(いずれも税込)。
Eyefi クラウドサービスは、同社が米国で先行して展開している、複数の機器で撮影した写真をクラウド上で一元管理できるサービス。新しいEyefi Mobiカードに、容量無制限で使えるクラウドサービスの90日間無料券が付いており、Eyefi Mobiアプリから初期ユーザー登録を行い、10ケタのアクティベーションコードを入力すると、その場で利用可能になる。既存のEyefi Mobiカードのユーザーも、Eyefi MobiアプリをダウンロードしてEyefiカードを再登録すれば、90日間無料でクラウドサービスが使える。90日経過後は、アプリ内課金で年額5000円(税込)を支払うと継続利用できる。
Eyefi クラウドサービスを利用すると、Eyefi Mobiカードを挿入したデジタルカメラや、Eyefi Mobiアプリをインストールしたスマートフォン、タブレットなどで撮影した写真が、すべてクラウド上に収集される。そしてその内容は、スマートフォン、タブレット、PCなど各保存先のローカルストレージにも、最適化した解像度のサムネイルで同期されるのが特徴だ。
同期は、クラウドサービスにアップされたオリジナルの写真データから、長辺が2048ピクセル、1280ピクセル、640ピクセルの3つのサムネイルを生成し、それぞれのデバイスに合った解像度のものを送る仕組みで、PCでもスマートフォンでも、Eyefi Mobiアプリ内での表示や閲覧が快適に行えるのがポイント。また、オフライン環境でも同期された写真の閲覧や整理が可能で、その結果はオンラインになったタイミングで他の機器にも反映される。
Eye-fiのCEO、マット・ディマリア氏は「ユーザーはどのデバイスを使っているかを意識する必要がなくなる。もちろん、どこにどの写真があるか覚えている必要もない」とEyefi クラウドサービスの魅力を語った。
クラウドにアップされた元の写真を共有したい場合は、Eyefi Mobiアプリで写真を選択し、「リンクを取得」をクリックすればいい。するとURLが自動生成され、クリップボードにコピーされるので、それをメールに貼り付けて送る。受信者はURLをクリックすると写真が閲覧でき、オリジナル画像のダウンロードも可能になる。ちなみに一度共有したアルバムに新しい写真が追加されると、それを再度同じメンバーにメールで通知する機能なども用意している。
またクラウドサービスは外部連携機能も用意しており、特定のタグを付けた写真をFlickrやFacebookに自動でアップロードしたり、Google Drive経由でPCに自動保存したりもできる。
なお、無料期間経過後は、Eyefi クラウドサービスは利用できなくなるが、スマートデバイスへの写真転送など、Eyefiカード単体で利用できる機能は引き続き使える。また、代表取締役の田中大祐氏によると「無料期間が終了しても、可能な限り長い期間データはクラウド側に保存しておきたい。期間を開けて有料会員になった場合も想定し、すぐにデータを削除したりはしない」とのこと。無料期間終了後すぐに有料会員にならなくても、しばらくはサーバ側にデータが残るようだ。これなら必要な時期だけ契約するといった使い方もできそうだ。
この度コーポレートロゴを刷新するのは、「Eye-Fiの新しい歴史を刻むときが来た」からだとディマリアCEO。新ロゴには、写真家の目とカメラのフォーカシングスクリーン、そしてコネクティビティの意匠を重ねているのだという。Eyefi Mobiカードは順次新しいロゴのものに入れ替わる予定だ。
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