次の写真は、蔵造りの外観をクローズアップで捉えたもの。利便性重視の高倍率ズームのため周辺画質は高解像とはいえないが、歴史を感じる重厚な雰囲気は狙いどおりに表現できた。
ピクチャーコントロールから「モノクローム」を選択し、明瞭度を+3に、コントラストを+2にそれぞれ設定して撮影。神殿を思わせるコンクリート建築の造形を際立たせた。
単焦点レンズの開放値で撮影。背景をぼかして奥行きのある表現を狙った。高倍率ズームのみでは同じような写真ばかりになりがちだが、明るい単焦点を1本加えると、写真全体の流れにメリハリを与えられる。
今回の試用では、ボディ1台+レンズ2本というスタイルで街歩きを楽しんだ。そんな気軽なスナップ用途でも、D7200のスピーディなAFと短いレリーズタイムラグが非常に快適に感じられた。小さくて短いシャッター音も気持ちいい。
画期的な新機能を搭載したわけではないが、暗所AF性能や連写時のバッファ性能を高めたことで、使い勝手は確実に向上している。ただ個人的には、可動式液晶の採用が見送られたのが少し残念に思う。下位の「D5500」とは異なり、液晶ライブビュー撮影よりも光学ファインダーでの撮影を重視したモデルという位置付けなのだろう。
ボディの剛性感や撮影時のレリーズの感触、各種機能へのアクセス性は、当然かもしれないがD5000系のモデルに比べてワンランク上だ。光学ファインダーを使って、心地よい操作感でスナップやポートレート、風景写真を楽しみたい人におすすめできる。
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