「経営戦略としてのSOAとは何なのか?」──この連載「成功するSOA、失敗するSOA」では、SOAでビジネスを変革するヒントを紹介していきます(日本BEAシステムズ著「ビジネスはSOAで変革する」からの抜粋です)。
これからのシステム開発は、最新の技術動向と経営戦略を熟知した人間に任せなくてはいけません。その役割を担うのは、役員権限を持つCIO(情報戦略統括役員)です。
欧米にはCEO(最高経営責任者)を兼ねるCIOが数多く見受けられますが、日本には、まだまだ本当のCIOは少ないようです。
その昔、コンピュータが「省力化」の道具で、システム部門はその運用を担う管理部門だったころの名残なのでしょう。しかし、現在のITは、経営に直結する戦略部門です。コスト計算に長けた管理部門の担当者に任せておくには、あまりに重要すぎるポジションです。
SOAを成功させるには、どの事業部門のシステムを、どんなサービスとして切り出し、どのようなアプリケーションとして「再利用」するべきか、タクト1本でオーケストラを操れる指揮者のようなCIOが、絶対に必要です。
SOAの成功は、優秀なCIOの存在にかかっています。
「成功するSOA、失敗するSOA」
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