BIの第2波がやって来る?特集:データ経営でビジネスを制す(3/3 ページ)

» 2005年09月29日 21時53分 公開
[梅田正隆,ITmedia]
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ユーザー体験を左右するレポーティングプロセス

 必要とする人に、必要なデータを、必要なときに配布できるようにするのがレポーティングプロセスとなる。BIにおけるレポートといえば、従来ならExcelやCSVファイル、あるいはPDF帳票ファイルであったが、最近はWebでの配信が当たり前になった。

 ユーザーは必要とする分析プロセスを設定しておけば、いつでも最新のデータを取得することができるようになった。PDFや携帯電話からアクセスしてレポートを取り出すことも可能だ。いわゆるBIポータルであり、経営者向けには指標ごとの到達レベルを示すタコメーターを配した「ダッシュボード」を配信するのが一般的になっている。経営者は細かい数値よりも、集約されたデータを好むものだ。

 BIを全社的に活用していくためにも、レポーティングではユーザービリティー、使いやすさが重要となる。もちろん、データ・セキュリティの観点から、ユーザー認証サーバと連携して、ユーザーの権限に応じて利用できるデータを制御する、といったことも可能になっている。

 以上、BIを3つのプロセスに分けて簡単に整理してみた。BIは活用しなければ、何の価値も生み出さない。ビジネスの現状を把握するだけに留まらず、課題要因に対する分析を行っていくことが大切だ。そうした観点からは、日々変化する分析要求を満たす機能の開発をサポートする、開発プロセスの容易性も忘れてはならない重要な要件と言えるだろう。

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