綜合警備保障は、顧客である業務受託銀行のATM運営業務効率化のため、需要予測ソフトウェアでATM必要資金量を算出、分析、検証するシステムを構築した。
綜合警備保障(ALSOK)は、顧客である業務受託銀行がATMの運営業務を効率化できるようにするため、需要予測ソフトウェアを使ってATMで必要となる資金量を算出、分析、検証するシステムを構築した。ソフトウェアを提供したSAS Institute Japanが2月19日に発表した。
導入したのは「SAS Demand Driven Forecasting」。資金量を最終確定するための部門間調整機能、予実管理や管理帳票作成を行うレポーティング機能など、ATM管理業務の効率化に必要な機能を備えている。
ALSOKでは、業務受託銀行向けにATM管理サービスやATMへの現金格納、回収などの運営サービスを提供している。従来、ATMに格納する資金量の予測を過去の実績データを基に実施していたが、担当者のスキルへの依存度が高いという問題があった。予測がかい離したときの要因分析も難しかった。これにより受託銀行は資金余剰や資金切れの発生による資金コストの増加に悩まされ、ALSOKは煩雑な資金運営管理による運用コストの増大という課題を抱えた。
特に、コンビニエンスストアに設置したATMなど銀行の店舗に併設されていないATMの場合、必要な資金量を精確に予測し、的確な回収、補填が運用コストに大きく影響を及ぼすという。こうした予測にSASのソフトウェアが有効だとしている。
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