ANA、3万人が使う情シスを刷新 Notesから乗り換え

ANAは、グループ企業や海外拠点ごとに運用していたシステムの基盤を一本化した。間接業務の効率化やコスト削減を狙う。

» 2009年05月22日 15時38分 公開
[ITmedia]

 全日本空輸(ANA)は、国内外に展開する拠点の全社員3万人が使う社内の情報共有基盤を刷新し、2008年12月1日に運用を開始した。これまで使っていたLotus Notes/Dominoをドリーム・アーツが提供する企業向けグループウェアに入れ替え、使い勝手の向上とコスト削減につなげる。ドリーム・アーツが5月20日に発表した。

 同社は約50のグループ会社および海外支店、営業所で勤務する3万人以上が活用するグループウェアを再構築した。スケジューラーに登録した会議の資料をWebブラウザ経由で共有したり、ペーパーレス会議を実施したりするなど、間接業務の効率化につなげている。

 導入したのは企業向けのグループウェア「INSUITE Enterprise」およびWebデータベースひびき Sm@rtDB」。グループ企業間を横断してユーザー管理ができ、外国語や国際時差にも対応している点を評価した。日本郵政グループなど大規模の企業で導入実績を持っている点も参考にした。

 これまで使っていたLotus Notes/Dominoを入れ替え、システムの構築や運用サービスはNTTコミュニケーションズに委託した。「グループ企業ごとにシステムを個別に構築、管理していたが、1つの共通基盤にまとめる」(ドリーム・アーツ広報部)ことで、運用管理に掛かるコストの削減を狙う。バージョンアップをしても追加コストが発生しない点も判断材料だったという。コスト削減効果は「これから検証する予定」(同)としている。

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