コラム
» 2009年09月10日 16時01分 公開

Linux搭載Netbookよりこんなにお得:Microsoftが小売店向け販促資料でライバルを攻撃 (2/2)

[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK
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 これらのスライドの主張が誤りかどうかは別として(あなた自身でそこに書かれた内容を読んで判断していただきたい)、あらゆる企業が自社に有利なメッセージを繰り出しているのは事実だ。Appleは自社のOS「Snow Leopard」にマルウェアスキャナを組み込んでいるのに、同社のTVコマーシャルを見ると、Macはマルウェアやウイルスとは無縁だと宣伝している。もちろん、企業の宣伝文句に対して腹を立てても仕方がない。企業が自社の利益のためにできることは何でもするのは当たり前だからだ。

 Microsoftのスライドで興味深いのは、同社がこの秋の小売分野での競争に向けた戦略がかいま見えることだ。Apple Storeと多くの点で似通ったMicrosoft Storeの初期のコンセプトスライドとは裏腹に、今回のスライドで展開されている主張を見る限り、MicrosoftはBest Buyの顧客を非常に重視しており、低価格に加えて広範なアプリケーションや周辺機器との互換性をアピールするつもりのようだ。しかしそうだとしたら、もうすぐ同社にとって主要なライバルになる可能性のある小売りチェーンに作戦書を渡して、どうしようというのだろうか。

 要するに、Microsoftはできるだけ多くの販路を通じて自社の最新製品を売りさばきたいのだ。Windows 7とその関連製品が、同社の収益減少に歯止めをかける最大のチャンスを提供するからだ。この戦略の問題は、MicrosoftがNokiaとの提携で直面している問題とよく似ている。これは、OfficeアプリケーションをNokiaのSymbian OSに移植するという提携だが、Microsoft自身もWindows Mobile 6.5を推進しているのだ。ライバルを支援することは、ほかの分野での自社の市場シェアの浸食につながる可能性がある。言い換えれば、Best BuyがAppleとLinuxに競争するのをMicrosoftが支援するというのは、自社の直営店との関連でいえば、自殺行為に近いのではないかということだ。

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