紳士服販売の青山商事は、物流を担う「千葉センター」の開設に伴い、新たな在庫管理システムを本稼働させた。
紳士服販売の青山商事は、物流を担う「千葉センター」(千葉市美浜区)の開設に伴い、新たな在庫管理システムを本稼働させた。RFIDを搭載したハンガーを応用したホイールシステムと新システムを連動し、在庫を管理できる点が特徴。システム基盤の構築を手掛けた富士通が3月15日に発表した。
在庫管理システムの稼働により、在庫商品をリアルタイムに確認し、出荷できるようになった。商品を搬入する店舗や時間、商品点数、配列などの情報を基に自動で商品を仕分けすることも可能。1日単位での配送が実現したとしている。
在庫管理システムは、青山商事の店舗と2月に開設した千葉センターをつなぎ、在庫確認や出荷を行う。RFIDを搭載したハンガーを応用したホイールシステムも開発し、新システムと連動させることで、在庫の一元管理が可能になった。
システム構築に当たり、PCサーバ「PRIMERGY」、ストレージシステム「ETERNUS」、運用管理ソフトウェア「Systemwalker」などを採用。システムを二重化し、24時間365日運用できる基盤を整備した。
衣料業界では、個人のニーズの変化、商品の多様化、外資系企業の参入などが起こっている。販売各社はサービスの強化に加え、独自の出店・商品戦略による顧客獲得に乗り出している。青山商事は、首都圏の店舗ごとに実施していた在庫の管理方法を見直し、管理を千葉センターに集約。業務の効率化やコストの抑制を図るとともに、店舗の拡充も進めている。
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