世界で勝つ 強い日本企業のつくり方

日本企業と世界市場の距離を縮めるグローバルサイト世界で勝つ 強い日本企業のつくり方(3/3 ページ)

» 2010年06月18日 08時00分 公開
[大里真理子(アークコミュニケーションズ),ITmedia]
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グローバルサイトの存在意義と課題

 「海外には市場がない」――。こう考える企業もあるだろう。だが、日本国内におけるグローバル化が進む中、英語による情報を求める人も増えている。特にB2B分野でビジネスをする企業は、外資系企業に対して英語で情報を提供することが求められる。この役割を担うのがグローバルサイトである。ちなみにグローバルサイトは簡易なものなら、数十万円程度で構築できる。費用対効果の面でも優れているといえるだろう。

 一方、多言語に対応したWebサイトを構築する上での課題もある。具体的には(1)グローバルサイトという役割のスコープを広げすぎて、Webサイトの狙いや実現性の着地点を見いだせない、(2)日本にいると、対象言語や文化的背景を考慮したコンテンツやデザインのアイデアが浮かびにくい、(3)グローバルサイトを継続的に運用する体制・仕組み作りができていない――という3つが多い。

 これは、担当者が戦略的なWebサイトを設計、構築、運用する際に苦労する点ともいえる。グローバルサイトを設計する場合は、現地の言語や文化の壁が、これらの要素をさらに複雑にしていく。

 次回以降は、グローバルサイトの構築においてつまづきやすいポイントを取り上げ、その解決法を記していく。

プロフィール 大里真理子(おおさと・まりこ)

大里真理子

アークコミュニケーションズ 代表取締役社長。「目指せグローカルなビジネスコミュニケーション!」をモットーに、翻訳/通訳/ローカリゼーション・Web/クロスメディア制作・ライティング・人材派遣/紹介を営む。アイティメディア「オルタナティブ・ブログ」の「マリコ駆ける!」を執筆中。




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