Google、プライバシーポリシーの改訂を発表

Googleが、プライバシーポリシーをユーザーフレンドリーなものに改訂すると発表した。新版は10月3日から適用される。

» 2010年09月06日 07時00分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは9月3日(現地時間)、同社のサービス全般のプライバシーポリシーを、一般ユーザーにも読みやすく、理解しやすくする目的で改訂すると発表した。新しいプライバシーポリシーは、10月3日から適用される。

 法律文書にありがちな読みにくさや複雑さを排除するのが目的で、プライバシー慣行自体を変えることはないとしている。

 改善の第一歩として、メインのプライバシーポリシーとは別に存在しているサービスごとのプライバシーポリシーを削除し、メインのポリシーのみでカバーする。現在、Gmail、Google Calendar、Google Docsなど12のサービスに個別のポリシーがあるが、これらの各サービスでは、例えば連絡先などのデータを共有するため、この変更は理にかなっているとしている。

 また、メインのプライバシーポリシーの記述で冗長な部分を削除し、分かりにくい法律文書特有の言い回しをユーザーに分かりやすい表現に修正する。例えば、「ただし、Googleのサービスを提供する関連サイトごとに個人情報の取り扱いが異なる場合があるため、各サイトのプライバシーポリシーをご一読されることをお勧めします。」という1文は、Google以外のWebサイトに独自のポリシーがあるのは当然なため、削除する。

 こうした改変に加え、ユーザーが自分のプライバシーを守りやすくするために、幾つかのサービスのヘルプセンターでプライバシーに関する内容を充実させる。さらに、プライバシーセンターに「プライバシーツールページ」を設け、Google DashboardData Liberation Frontなど、プライバシー設定の関連ツールへのリンクをまとめた。

 改訂後のプライバシーポリシーは既に公開されているどう改訂したかが分かるページ(本稿執筆現在は英語版のみ)も公開されている。

privacy

 Googleは2月にソーシャルサービスのGoogle Buzzを立ち上げた際、プライバシー設定の分かりにくさで多くの批判を浴びた。同社は近いうちに新たなソーシャルサービスを立ち上げるとみられており、今回のプライバシーポリシーの改訂は、その準備の一環でもあるようだ。

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