Cloudkickは、AWSやRackspace、オンプレミスのデータサーバなどハイブリッドなクラウドをダッシュボードで一元管理できるWebアプリケーションを提供する新興企業。
米Rackspace Hostingは12月16日(現地時間)、クラウドサーバ管理ツールを手掛ける米Cloudkickを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Cloudkickは2009年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。複数のクラウドサービスおよびオンプレミスのデータセンターのサーバを一元的に管理できるツールを提供している。同ツールは、Rackspace、米Amazon Web Services(AWS)、米Slicehost、米GoGridなどのサービスに対応しており、サーバの状態をダッシュボードでモニタリングしたり、サーバを追加・削除することができる。
米ベンチャーキャピタルのY Combinatorから出資を受けて立ち上げられたCloudkickは、現在Mozillaや米Vimeoをはじめとする1500以上の企業にサービスを提供しており、同ツールでモニタリングされているサーバは100万を上回るという。同社はRackspaceが7月に立ち上げたオープンクラウドプラットフォーム「OpenStack」プロジェクトに参加している。
RackspaceはCloudkickの買収により、顧客および提携企業にCloudkickの管理ツールを提供するほか、Cloudkickの拠点のあるサンフランシスコでのプレゼンスを確立する(Rackspaceの本社はテキサス州サンアントニオにある)。
企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.