Google、Latitudeに「チェックイン」機能を追加 自動チェックアウトも可能

位置情報サービスではfoursquareやFacebookに後れを取っているGoogleだが、ようやく「チェックイン」サービスをAndroid版Latitudeに搭載した。Google Placesと連係し、自動チェックイン/チェックアウトが可能だ。

» 2011年02月02日 08時10分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは2月1日(現地時間)、モバイル版「Google Maps」で利用する位置情報サービス「Google Latitude」に、チェックイン機能を追加したと発表した。Android端末ユーザーは、Google Mapsをバージョン5.1.0にアップデートすれば利用できる。iPhone版は現在開発中という。

 チェックインは、米foursquareなどのロケーションベースのソーシャルサービスの基本機能。ユーザーがショップやレストランなどのローカルビジネスに入った際に「チェックイン」すると、その情報が友人と共有できるというもの。一般に、チェックインするとそのローカルビジネスの情報を閲覧できるほか、クーポンなどが利用できるサービスもある。

 Google LatitudeはGoogle Mapsの1機能で、ユーザーの位置情報を追跡し、ユーザーが許可した相手と位置情報を自動的に共有できるようにする。これまではマップ上の位置と住所しか共有できなかったが、Google Placesに登録されているローカルビジネスにいる場合は、チェックインすることで具体的なビジネス名を共有できるようになった。

 Google MapsでLatitudeを起動すると、メニューバーにチェックマークが表示される。これをタップするとチェックイン先の候補リストが表示され、該当するローカルビジネスを選択すればチェックインは完了だ。その際チェックイン先のGoogle Placesページが表示されるので、例えばレストランにいる場合などはメニューやほかのユーザーのレビューを見るなど、Google Placesのサービスを利用できる。

 check in 1 右上にチェックマークが追加されたLatitudeの画面(左)と、チェックイン画面(右)

 ほかのチェックインサービスにはない機能として、以下の3つの特徴がある。いずれもLatitudeの位置追跡機能を利用したものだ。

  • チェックイン通知:チェックインできる場所候補を自動的に通知するように設定できる
  • 自動チェックイン:頻繁に訪れる場所について指定しておくと、その場所にいくだけで自動的にチェックインする
  • チェックアウト:手動でチェックアウトしなくても、その場所を離れると自動的にチェックアウトする
 check in 2 設定画面(左)、共有している友人のチェックイン表示(右)

 Latitudeのサービスは完全にオプトイン(ユーザーが選択する)になっており、情報を共有する相手は設定画面で選択できる。

 Googleによると、現在のLatitudeのアクティブユーザー数は1カ月当たり1000万人という。

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