――ずばり、日本IBMの強みは何でしょうか。
日本IBMとIBM本体は切り離すものではありません。日本IBMの強さというのは、すなわちIBMの強さなのです。我々はどの会社よりもテクノロジーが優れているという自負があります。また、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、アウトソーシングなど、すべてを持っているのはIBMしかありません。
――マハジャンさんは、かつては競合企業にもいました。他社と比べて日本IBMの魅力をどこに感じていますか。
日本IBMは一人一人の社員がものすごくプライドを持って仕事をしています。「我々には日本を変える力があるのだ」という雰囲気があります。これは他社にはないと思います。日本を良くするために、新しいものを提供しなければならないという役割を皆が感じています。
もう1つは、マネジメントシステムが優れており、顧客に対する責任感が強いことです。加えて、日本IBMは完全にプロセスで物事が動くという仕組みが出来上がっています。一人だけに頼っているような仕組みではありません。
――リーダーとして心掛けていることはありますか。
どんどんと新しいチャレンジをするように心掛けています。IBMは外から見ると伝統的な会社に見えるかもしれませんが、新しいソリューションを次々と生み出しているのです。逆に言うと、新しいことに挑戦しないと企業として生き残れない世の中になっています。チームにも失敗を恐れるなと話しています。むしろ失敗をたくさんした方が良いのです。失敗していない人は自分の限界を超えてないととらえています。
もう1つは、目標を決めて、あきらめず、絶対に成し遂げるという思いで日々の仕事に取り組んでいます。そしてまた、何よりも自分自身でやってみせることが大切だと考えています。戦略を作るのは簡単ですが、それを実行して成果を出すのは一筋縄ではいきません。自分で動き、やり遂げることが重要です。
――マハジャンさん一個人として、他人に負けないところはありますか。
誰にも負けないことではありませんが、たとえどんなに夜遅く帰宅しても、ランニングしたり、泳いだり、ヨガをしたり、サイクリングしたりして、鍛練しています。週に40キロは走り、2〜3キロは泳いでいますね。逆にこれだけ身体をしっかり動かさないと、バランスがとれず、仕事で頭は回りませんよ。
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