長野信用金庫がスマートフォンを活用した営業支援システムを構築導入事例

甲信越地区の信用金庫では初めて、スマートフォンを活用した営業支援システムを導入した。併せて本部への報告業務のシステム化も行い、顧客情報の総合的な管理を実現した。

» 2013年04月12日 18時10分 公開
[ITmedia]

 長野信用金庫は、信用金庫の営業担当者が外出先からスマートフォンを活用して顧客情報の照会や預り証の発行、また融資案件の進捗管理などを実現する「信用金庫向け営業支援システム」を導入した。同時に、営業店での顧客からの相談やクレーム、事務ミスなどの本部への報告事務を電子化することで、業務の効率化を実現するシステムも導入。両システムの利用を4月に開始している。これらシステムを納入しているNECが4月12日、発表した。

 「信用金庫向け営業支援システム」を利用することで、外出先で営業担当者が日報を作成したり、顧客情報を共有したりすることができ、最新の情報に基づいた顧客対応や、正確かつ迅速な業務が可能になる。また、営業担当者が交代する際、引き継ぎ業務の効率化も実現する。長野信用金庫は同システムを活用し、融資案件のきめ細かな進捗管理や融資の予実管理を実現することで、融資残高の増加を目指すとしている。

 また、長野信用金庫では営業店における顧客からの相談、クレーム、事務ミスなどを本部へ報告する業務のシステム化した。これにより、本部への報告業務が大幅に効率化されるとともに、報告事項や処理にかかったコストなどをデータベース化することで、発生原因、報告件数や処理コストを、店舗ごとや、月次、年次などで確認できる。さらに、過去に寄せられた相談やクレームを顧客ごとに把握でき、営業支援システムと合わせて顧客情報を総合的に管理できるようになる。

 長野信用金庫では今後、タブレット端末を導入して商品紹介に利用するなど、さらなる顧客サービスの向上と業務の効率化を検討しているという。

関連キーワード

信用金庫 | SFA | NEC(日本電気)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ