Googleが、Chromecastの技術を利用した音楽を対応スピーカーにキャストするサービス「Google Cast for audio」を発表した。ソニーやデノン、LG Electronicsがスピーカーで対応し、PANDORAやTuneInなどの音楽ストリーミングサービスがアプリで対応する。Chromecast同様、AndroidだけでなくiOSやChromeブラウザでも利用できる。
米Googleは1月5日(現地時間)、PANDORAなどのストリーミングサービスの音楽を対応スピーカーで直接再生できる新サービス「Google Cast for audio」を発表した。まずは米国で今春提供を開始する。
Google Cast for audioは、Googleが2013年7月に発売したテレビ用端末「Chromecast」の技術をスピーカーやサウンドバーに組み込むことで実現しており、Chromecast同様にAndroid、iOS、Chromeブラウザ上の対応するアプリのコンテンツを直接スピーカーに送る仕組みだ。
発表段階で、ソニー、デノン、韓国LG Electronicsが対応オーディオ機器の提供パートナーになっており、今後パートナーが増えるという。将来的にはAndroid TV、ゲームコンソール、STB(セットトップボックス)も“Google Castエコシステム”に加わるとしている。
対応アプリは、発表段階ではGoogle Play Music、PANDORA、TuneIn Radio、Rdio、Songzaなど約100本で、こちらも今後増えていく見込みだ(SpotifyとAppleのBeats Musicは対応していない)。対応アプリ一覧はこちら。
使い方はChromecastと同じで、端末と対応スピーカーを接続しておき、例えばTuneInなどの音楽アプリを起動した後、画面右上に表示されるcastアイコンをタップするとスピーカーで音楽ストリーミングが始まる。
米AppleのAirPlayと異なり、端末内のコンテンツをキャストするわけではないので、再生中は端末への負担はなく、バッテリー消費にも影響がない。Googleによると、音質も(端末からキャストするより)高いという。
Googleによると、Chromecastは現在27カ国で販売されており、対応アプリや機能の増加にともなって1端末当たりの利用率が立ち上げ段階から60%増加したという。
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