キャロル。金曜日のフライトだが、1時間繰り上げてくれ
簡単に聞こえるでしょうけど、あなた細かいことばかり言うから、ここまで迫ってきて簡単にできることじゃないんですよ!
失敗すると、私がちゃんとフライト調べなかったって思うでしょう?
そうではないと証明できないので、私はあなたの軽蔑を一生受けなければならない
私のキャリアはもうおしまい
もういい!やらんでいい!
他の人にはあなたがアホだって言ってきたけど、他に理由をご存じでしたらどうぞおっしゃってみて
そうそう。間際での変更って、準備する身にとっては本当に腹が立つものですよね。世の秘書の皆さんも、一度キャロルみたいに逆ギレしてみれば?
にわかに「秘書」とその権限が世間の注目を浴びている昨今ですが、“secretary”とはそもそも「秘密(secret)」なことを任せるほど、信頼している部下というのが語源です。そのため「秘書」以外にもアメリカの国務長官(Secretary of State)のように大統領を補佐し代行する「長官」や「大臣」のこともsecretaryと言います。
それに対して、最近のビジネスの現場では、役員や上司の身の回りの世話やスケジュール管理など総務的な業務を請け負う役職を“personal assistant(PA)”や“personal secretary(PS)”、“executive secretary”などと呼ぶことが増えています。
二者の違いは、欧米の豪邸などにいる“butler(執事)”と“valet(そば仕え/近侍)”の違いに似ているかもしれません。Butlerが家事全般を請け負うのに対して、近侍は主人の身の回りの世話をする人のことで、組織のための業務という視点のsecretaryと、役員個人の作業のサポートであるPAの違いに似ています。
職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから
登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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