LINEとつながるビジネスチャット「LINE WORKS」は何がすごいのか(2/2 ページ)

» 2017年02月03日 07時00分 公開
[園部修ITmedia]
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グループウェアとしての機能を1アプリに凝縮

 LINE WORKSは、これまで「Works Mobile」として提供されていた、ビジネスチャットをベースとした、スマートフォンアプリで利用できるグループウェアの最新バージョンとなる。Works Mobileで提供されていた、スケジュール機能やストレージ機能、ファイル共有機能、管理者向けの監視機能やセキュリティ機能なども引き続き利用できる。既存のWorks Mobileユーザーには、バージョンアップとしてLINE WORKSに切り替わる。

LINE WORKS LINE WORKSはすべての機能が1つのアプリで提供されている
LINE WORKS LINE WORKSの主な機能

 便利な機能として、既読確認機能、スケジュール調整機能、グループコミュニケーションのためのトークルーム作成機能なども用意される。これらは遠隔でのデータ削除が可能で、ログの確認もでき、SOC2、SOC3、ISO/IEC 27001/27017/27018などの国際認証を取得したセキュリティで運用される。99.9%のサービス稼働保証(SLA)も提供する。

LINE WORKS LINE WORKSの便利な機能として、既読確認が挙げられる
LINE WORKS メンバーを選ぶと、空き時間と会議室の空きを自動的に調べてくれるスケジュール調整も便利
LINE WORKS チームやグループで簡単にグループチャットが作れるのもポイント。そこからシームレスにファイルの共有や個別のメンバーへの連絡などもできる

 導入は、ワークスモバイルから直接でもいいが、正規販売代理店経由でもよい。国内ではすでに多くのSIerが企業のデジタル化をサポートしており、そうしたSIerがコンサルティングしながらLINE WORKSを販売していくという。KDDIやソフトバンクなど、通信事業者も正規代理店として取り扱っている。

 2016年10月に提携を発表したLINEとワークスモバイルが、よりよいビジネスのコミュニケーション、そしてワークスタイルの変革を目指して開発したLINE WORKS。今後はチャットbotやAIの活用、LINE@などのLINEの法人向けサービスとの連携なども検討していくという。

LINE WORKS チャットbotやAIなどの活用も検討するという

 ワークスモバイルジャパンの松橋博人社長は「ビジネスコミュニケーションにおけるデファクトスタンダードを目指す」と自信を見せたが、すでにコミュニケーションプラットフォームとして大きなシェアを持つLINEとのシナジーが見込めることを考えると、ビジネスチャットの勢力図が大きく変わる可能性があることは間違いないだろう。

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