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» 2017年06月29日 08時00分 公開

JALがSNS分析にBIツールを導入、クラウドにこだわった理由とは? (2/2)

[池田憲弘,ITmedia]
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Domoを選んだ理由とは?

 Domoを採用したのは、求めていた要件に合致したことに加え、構築担当者にSNS分析の知見があったためだという。カスタマイズもしやすく、アカウント数による明確な料金体系で、利用可能なデータ量(レコード数)が無制限であったことも後押しした。

 そして、2017年3月からシステム構築をスタート。ブランドマーケティングに関わるデータを統合し、主要機能については約2カ月で整備、利用を開始した。現在も細かな機能や追加で実装したくなった機能を作っているところだという。Domoはまだ使い始めたばかりではあるものの、「確実に効果は出ている」と山名さん。特に分析のスピードは大きく変わったそうだ。

 「日々行っている投稿に対する反応がすぐに見られるようになりました。今までは月次でしか進捗(しんちょく)を確認できていなかったので、効果の見えにくい、小さなキャンペーンなどについては、数字を追えていないものもありました。今では複数のSNSをまたいで分析できるため、全体最適を意識した施策も打てるようになっています」(山名さん)

photo Domoの利用画面

 現在は、複数のSNSで共通して使えるKPIの設定を目指しており、Domoに対する社内からの問い合わせも増えている。今の課題は利用者の増加。Domoを使いこなせるユーザーを増やし、企業Webサイトでユーザーの行動がどう変化したか、あるいは各種メディアに情報が掲載された結果どんな影響があったか、といったデータについても分析したいという。

ITとビジネス、両方経験したからできること

 今でこそコーポレートブランド推進部に所属している山名さんだが、この部署に来たのは約1年前。その前は10年ほど、業務部門とIT部門の間に立ってプロジェクトを進めるJAL本体やグループ会社のIT企画部門に所属していた。IT企画部門から事業部門に異動したときは、SNSマーケティングの進化に驚き「まるで“浦島太郎”のような状態だった」という。

 しかし、プロジェクトマネジャーやECサイトの運営にも携わったことがあり、最新技術を勉強するなかで、過去の経験がDomoの選定に生きたと話す。

 「ITの知識がないまま導入を進めようとすると、ツールの仕組みやコストなどが“ブラックボックス”になってしまう部分も出てくると思います。私の場合、ツールに関するROIやSQLの知識、そしてBIツールそのものに対する理解があったと思います」(山名さん)

 何度も部署が変わりながらも、ビジネスとITを結ぶ立場にあり続ける山名さん。今後は部署を超えてデータを共有して生かす構想もある。IT部門と事業部門の両方を経験した人材が活躍している好例といえるだろう。

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