世界の食糧問題を解決するためには、データ分析の力が必要だ(3/3 ページ)

» 2017年10月27日 08時00分 公開
[冨永裕子ITmedia]
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農業のデジタル化、その先にある世界とは?

 科学とITで問題を解決してきたモンサントは、今後の計画をどう考えているのか。クライツ氏は「データ分析が農業の未来を左右する存在だと考えている。農場主のためのプロダクトとサービスの質を高め、持続可能性と収穫量を高めたい。また、予測分析と処方的分析の成果をもっと農場主に提供できるようにしたい」と今後の展望を語る。

 その先にあるのは、全体的な農業の業務をデジタル化し、ロボット、センサー、あるいはモバイルアプリを使い、農場主自身がデータによる知見を得られるようにする未来だ。彼らが土壌の問題の特定や病気の対策ができるよう、TeradataでBIのエコシステムをクラウド上に作っていきたいと語るクライツ氏。既存ソリューションの性能を向上させ、新たなソリューションを低コストで再利用できるようにする構えだ。

photo モンサントは、生産性の向上、資源保全、生活改善といった農業の絶え間ない改善を進めていく構えだ(出典:日本モンサント)

 モンサントのミッションは「世界の畑や食卓に貢献すること」と話すクライツ氏は、ボーローグ博士の「Hunger Never Sleeps(飢餓は眠らない)」という言葉を引用し、農業分野におけるグローバルレベルでのチャレンジを今後も継続する意向を示した。

 「皆さんの『The Edge of Next』は何か。解決したい問題が分かっているならば、ぜひ始めてほしい。私たちモンサントは、これからもイノベーションを続け、世界中の農場主が課題解決に取り組めるようにしていく」(クライツ氏)

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