Cygamesとガイアックスの情シスを招いて行ったパネルディスカッション。各社の取り組みを語ってもらったあとは、ITで働き方改革をどう支えるべきかを話し合いました。
12月4日、ITmedia エンタープライズとITmedia ビジネスオンラインの共催で行った「ビジネスを加速する『ITと働き方改革』カンファレンス」で、「俺たちの情シス」で活躍する、Cygamesの星野さんとガイアックスの岡本さんを招き、パネルディスカッションを行いました。
前半では、さまざまな観点から自社の取り組みを語ってもらいましたが、後半では、来場者からの悩みとして挙げられていた「働き方改革に、ITでどう関わればいいのか」をテーマに話し合いました。
池田: 冒頭で働き方を進める3つの要素として、目標を決める「ビジョン」、制度を整える「ルール」、それをITなどで支える「ツール」を挙げました。ツールの1つとしてITは、働き方改革にどう関わるのがよいのでしょうか?
岡本: ガイアックスでは、もともとシステムが主たる武器で、それを軸として活用するところために「TSA(Technical Service Advance ※情報システム部門)」の活動を置いています。最近、私の業務PCのOSをWindows 10に移行しましたが、Windows 10の場合、Miracastで対応するディスプレイにワイヤレスで投影できるので、一部ですが、会社のディスプレイにワイヤレスにつないでサテライト的に使っていますね。
あとは、社員が使うPCのスペックにもこだわっています。メモリが16GB以上なければ、業務用PCとしては採用しないことにしています。社員が快適に働ける環境を整えるという点で、積極的にITを活用していくべきではないでしょうか。
星野: 弊社では、Microsoftの「Yammer」を標準のエンタープライズSNSとして使用しています。雑談のようなテーマも含めて皆書きこんでいるのですが、Yammerでコミュニケーションを取らなかったら仕事にならないでしょうね。社員全員に使ってもらう習慣をつけてもらうために、新卒研修時には「何でもいいから、必ず1日20回以上書きこむように」とルール化しているほどです(笑)。
コミュニケーションという点では、最近、現場から「Surface Hub」を使いたいという話が出てきており、設置を進めています。大阪と東京の2拠点であるプロジェクトの現場に、84インチのSurface Hubを設置したのですが、会議に使うというより、空間をつなげるようなイメージを持っています。
日常的に互いのオフィスを投影して、音も出るようにしています。向こう側で何が起こっているのかがすぐに分かる状態にして、その場で声をかければすぐに話ができます。実際に「おーい」と呼びかける光景も普通になりつつあります。これは現場から課題が上がってきて、率先して環境を変えた良い例だと思います。
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