Oracle AppsWorld 2002 San Diego Report

「カスタマーを喜ばせる」というビジネスソフトウェア市場で大切な教訓をオラクルが学びつつあるようだ。オラクルは4月上旬にカリフォルニア州サンディエゴで開催されたAppsWorldで,同社が過去の過ちから学ぶことができること,そして自社のビジネスアプリケーションを使ってニーズに対応できることをカスタマーに確信させようとした。

温和で上品になったオラクル

「カスタマーを喜ばせる」というビジネスソフトウェア市場で大切な教訓をオラクルが学びつつあるようだ。オラクルは4月上旬にカリフォルニア州サンディエゴで開催されたAppsWorldで,同社が過去の過ちから学ぶことができること,そして自社のビジネスアプリケーションを使ってニーズに対応できることをカスタマーに確信させようとした。


一枚岩的アプリケーションに固執するオラクル

オラクルがOracle 11iに入れ込んでいるのは,データベース以外の収益を拡大する必要があるのと,IBMが,DB2をバンドルした広範なソリューションを提供することによって,オラクルのデータベース市場を少しずつ切り崩しているからだ。


日本オラクル,「Oracle9i RAC」をキックオフ

日本オラクルは4月18日,都内のホテルでパートナー向けセミナーを開催した。「春の陣」と銘打たれた恒例のセミナーでは,拡張性と可用性を備えたOralce9i Real Application Clustersがメインのテーマとして取り上げられ,事実上の「Oracle9i RAC決起大会」となった。


Interview:

「ライバルはi2でもマニュでもない。SAPだ」――オラクルのSCM担当副社長

オラクルの予測系SCM製品は,市場およびプレス/アナリストから高い評価を得ている。これは,同社がデータベースベンダーでもあり,データの扱いに長けていることと,これがテクノロジー寄りの機能であるためだろう。では,ユーザーが最も解決してほしいビジネス寄りの機能面についてはどうだろう。同社のアプリケーションマーケティング担当副社長で,主にSCMを担当するジェフ・コールドウェル氏に聞いた。


新日鉄ソリューションズと日本オラクル,共同で「RACソリューションセンター」を開設

新日鉄ソリューションズと日本オラクルは4月15日,オープン系のミッションクリティカルな統合基盤ソリューションを共同で評価・検証し,提供していくため,「RACソリューションセンター」を開設することを明らかにした。


Keynote:

日々の詳細な経営情報で差別化を図るOracle E-Business Suite

Oracle AppsWorld 2002 San Diegoでは,クロージングの基調講演が行われ,マイク・ジャービス上級副社長が再びステージに立った。彼は,常に必要な情報が提供され,そうしたデータに基づく業績管理が可能な「Oracle E-Business Suite」をアピールした。


柔軟なプラン設定でアウトソーシングビジネスを加速するオラクル

「Oracle AppsWorld 2002」で最も注目を集めたトピックは,ラリー・エリソンCEOが4月9日の基調講演で明らかにした「丸抱え」アウトソーシングサービスをはじめとするアウトソーシングサービスだった。4月10日,オラクルで同部門を統括するティム・チョウ氏が,同サービスの詳細を明らかにしてくれた。


オラクル,6月に「Oracle World Beijing 2002」開催へ

米オラクルは4月10日,「Oracle World Beijing 2002」を6月に中国・北京で開催することを発表した。1991年から中国市場に参入している同社だが,大規模なカンファレンスを中国で開催するのは初めて。また先ごろ,同社は中国・深せんに開発センターを開設することを明らかにしたばかりだ。


Keynote:

エクステンションというタブーに踏み込むエリソンCEO

4月10日,オラクルの総帥,ラリー・エリソンCEOが「Oracle AppsWorld 2002」の基調講演に登場し,Oracle E-Business Suite 11iの開発構想を披露。「カスタマイズはダメだがエクステンションはOK」と話した。


オラクルの丸抱えサービスで顧客のIT予算を毎年5%ずつ削減

4月9日,「Oracle AppsWorld 2002」の基調講演の後半に行われた会場とのQ&Aで,オラクルのラリー・エリソンCEOは,同社が開始するITアウトソースサービスについて明らかにした。


盟友オラクルと情報へのパッションを共有するEMC

EMCの社長兼CEO,ジョー・トゥッチ氏が4月9日,2日目を迎えたOracle AppsWorld 2002 San Diegoにキーノートスピーカーとして登場した。オラクルとEMCは,互いに情報管理の「自動化」や「Unbreakable」というゴールを掲げて取り組んできた。


Keynote:

Oracle EBSをUnbreakableにする基盤技術

4月9日,「Oracle AppsWorld 2002」の基調講演に,オラクルのサーバ技術担当執行副社長,チャック・ロズワット氏が登場し,Oracle E-Business Suite 11iを支えるOracle9i Database/Application Server技術について話した。


Life Sciences Day:

オラクルが「Life Sciences Day」で医薬業界への取り組みを明らかに

「Oracle AppsWorld 2002」を開催中のオラクルは4月9日,「Life Sciences Day」を行い,医薬業界向けの「Information Architecture for Life Sciences」を発表した。特定の業界に向け,このメッセージを使ったのは初めて。医薬業界に取り組む同社の姿勢がうかがえる。


KPMGコンサルティングとオラクル,ソーシングアプリの導入計画策定で協業

オラクルとKPMGコンサルティングは4月9日,ソーシングアプリケーションの導入を計画中の企業向けに,30日で導入効果を事前検証するサービスの提供を開始すると発表した。


Gingerを開発したセグウェイもOracle EBSユーザーだった!

「Oracle AppsWorld 2002」の展示会場では,アップショップのブースに黒山の人だかりができていた。というのも,そこでGingerに試乗することができたためだ。


Keynote:

あの手この手で最新11iへの移行を促すオラクル

カリフォルニア州サンディエゴで4月8日,「Oracle AppsWorld 2002」が正式に開幕した。オープニングの基調講演に登場したジャービス上級副社長は,「今回のテーマは,“アップグレード”であり,それをいかにサポートしていくかにフォーカスしている」と話す。ノンカスタマイズやホスティングサービスなど,あの手この手でオラクルはE-Business Suite 11iへの移行を促した。


Keynote:

「HP/コンパックは“技術の民主化”をリードする」とフィオリナCEO

HPのフィオリナCEOが4月8日,Oracle AppsWorld 2002 San Diegoにキーノートスピーカーとして登場した。公の場に姿を現したのは,3月19日の臨時株主総会以来初めてという彼女は,「技術の民主化」という業界の潮流をコンパックとの合併によってリードする決意を示した。


Keynote:

パーソナライズされた新聞を毎日発行,Oracle EBSのDaily Business Close

4月8日,オラクルでアプリケーション開発担当執行副社長を務めるロン・ウォール氏が「Oracle AppsWorld 2002」初日の基調講演に登場し,Oracle E-Business Suite 11i(Oracle EBS 11i)のInfomation Architectureが実現するDaily Business Closeデモした。


Keynote:

顧客ニーズへの迅速な対応に挑戦するオラクルの新部門

4月8日,「Oracle AppsWorld 2002」の基調講演に登場したマーク・バレンシア上級副社長が,新たに率いることになったE-Business Suiteマーケットデベロップメント部門の詳細を明らかにした。同氏は,CRMを担当していたが,先ごろのERP部門との統合により,ユーザーニーズを吸い上げるために新設された同部門のトップに横滑りしている。


11i Upgrade Forumでアウトソーシングを売り込むオラクル

オラクルは4月7日,カリフォルニア州サンディエゴで明日開幕する「Oracle AppsWorld 2002」を前に,Oracle E-Business Suite 11i(Oracle EBS 11i)へのアップグレードを検討中の旧バージョンのユーザー向けの「11i Upgrade Forum」を開催した。


アウトソーシングビジネスで他社製アプリ駆逐を狙うオラクル

4月7日,明日開幕する「Oracle AppsWorld 2002」に先立って開催された「11i Upgrade Forum」に登場したオラクルのアプリケーション開発担当執行副社長,ロン・ホール氏は,静かな口調ながらも,オラクルのERPと連携させて利用されている他社製アプリケーションを駆逐する決意を語った。


「経営と顧客情報をリアルタイムに把握するオラクルのE-Business Suite」

悲劇的な同時多発テロから7カ月が過ぎ,依然として多くのITベンダーが売り上げの落ち込みと赤字から抜け出せないでいるが,米国経済にも薄明かりが射してきた。企業はその競争力を支えるITへの投資を以前にも増して重要視しており,コストを削減したり,ビジネス機会を最大限に生かすべく,ERP,CRM,SCMの導入に熱心だ。


オラクルが新たな収益源としてホステッドサービスを用意

オラクルは,新たな分野にビジネスを広げ,さらなる利益を得ようとしている。同社は,顧客のデータベースやアプリケーションサーバの管理をホステッドサービスによってWeb上で提供しようとしているのだ。


オラクルが組織改変,CRMとERPの開発部門を統合へ

オラクルはビジネスアプリケーション開発部門の組織改編に着手した。アナリストは,これによって競合他社との競争をより効率的に行うことができると指摘している。