「われわれが発表したリストにあるうち、近年のものはほとんどがDIで製作されています。DI製作のものは、既存のマスターが現時点で最高の品質を持っていますから、そのままHD DVD向けに圧縮を行えば最高の画質を得られます。
過去の作品、つまりカタログタイトルに関しては、それぞれのタイトルによって対応が変わってくるでしょう。現存するマスターフィルムの状態を再評価をしなければなりませんし、そもそもフィルムが紛失している場合もあります。残っているフィルムをかき集めて、なんとか1本分をまとめることもできるかもしれません。そこから最新のHDテレシネ装置でデジタル化するのと、現存するHDマスターとの比較で、どちらが良いかを決めていくことになります」。
――先ほど、ネット配信も同時に考えるならば、CODECはVC-1の方がいいかもしれないと話していましたが、ネット配信事業は今後どの程度の規模にまで発展すると考えていますか?
「現在のパッケージコンテンツ事業ほどには大きくならないでしょう。まだ事業規模も、事業としての可能性も見えていません。しかし、一部には望む声があることも確かです。消費者からの望む声がある限り、われわれとしてもそれに応じられるよう準備を進めたいと考えています。今後もネット配信に関し、継続して取り組んでいくつもりですが、いつから市場が立ち上がるかといえば、私にも全くわかりません」。
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