6位 東芝、HDDを追加できる液晶テレビ“REGZA”「H3000シリーズ」
8位 撮った写真を持ち歩ける“アルバムカメラ”――サイバーショット「DSC-G1」
10位 液晶“VIERA”にコントラスト比7000:1のミドルクラス
先週の1位は新ブラビア「BRAVIA J」シリーズについての疑問をまとめた記事が入り、そのほかにも薄型テレビに関する記事が多く読まれた。
4月にテレビの話題というとピンとこないヒトもいるかもしれないが、5月には店頭に並ぶペースで製品を展開していかないと6月上旬から始まる夏ボーナス商戦には参加できなくなる可能性がある。タイミングからすればまだ発表される製品はあると考えられるが、既に夏商戦に向けた動きは始まったと見るべきだろう。
今年の夏商戦で注目すべき流れは2つあると筆者は見ている。ひとつはハイエンドモデルに関するもので、これはInternational CESの際から指摘されている「フルHD+倍速駆動」をはじめ、HDD搭載による「テレビで録画」(REGZAの「H3000」シリーズや、Woooの「H01」シリーズなど)、ネットワーク機能の充実(「BRAVIA J」シリーズなど)、大画面化/高画質化/高付加価値化の流れ。
もうひとつは「セカンドテレビの充実」だ。依然としてブラウン管テレビを利用している家庭が多いことも事実だが、2011年のアナログ停波に向かい、薄型テレビ(=デジタルテレビ)の普及は急速に加速している。JEITA(電子情報技術産業協会)の資料によれば、2007年には91.7%のテレビがデジタル対応を果たすという(数値は「JEITA デジタル家電セミナー2007」の資料より)。
世帯普及率の上昇は「1台目の導入」がどれだけ進んだかを示す数値だが、その数値が100%に近づいてもすぐさま薄型テレビの出荷台数が落ちるわけではない。アナログテレビの時と同様に、次はセカンドテレビへの需要が発生するはずだ。ただ、リビングのテレビとして導入される1台目のテレビは「より大画面、より高画質、より高機能」な製品への需要が高くなるが、2台目のテレビへ求められる要件は少し違ってくるはず。
寝室や各部屋での利用がメインになるのでサイズは20〜20V型程度、大きくても32V型まで。画質や解像度についても画面サイズが小さければ凝縮感による効果もあるので、それほど突き詰める必要もないはず。かわりに「2台目に買っていいかな」と思わせるだけの価格設定や、リビング以外の場所に置いても違和感のないデザイン性などが求められることになるはずだ。
既にシャープ「AQUOS D」シリーズ、日本ビクター「LT-20LC8」などが「セカンドテレビ」としての立ち位置を明確に打ち出しており、ソニー「BRAVIA J」シリーズ、パナソニックの「LX70シリーズ」もそうした需要も意識したサイズ展開となっている。こうした展開は春先から見え始めているが、夏にはさらに本格化するだろう。
2台目の薄型テレビを買おうかと考えているひとはすぐさま購入に走らないで、もう少しだけ待ったほうがシアワセな買い物ができそうだ。
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