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一年の仕事始めがラスベガスの「International CES」になって10年近くになるが、その間に通信事情は大きく変わった。ホテルはブロードバンドのネット接続環境が当たり前になり、料金が高いことを除けばあまり不満は感じない。また最近では普段使っている携帯電話を海外に持っていけば、そのまま国際ローミング端末として使える場合が多い。便利になったものだ。
思い起こせば5年前の2003年。ちょうど北米の海外ローミングサービスが話題になり始めた頃には、Jフォン(当時)の「V.series 66」を現地に持っていった。しかし、ラスベガスはサービスエリアに入っておらず、見事撃沈。2004年にはボーダフォン(当時)のVGS端末「V801SA」を借り、初めて国際ローミングの恩恵を受けた。今にして思えば端末は大きく重かったが、内蔵カメラと合わせ非常に便利に感じたことを憶えている。
その後もサービスと端末の進化は進み、昨年末にNTTドコモが発表した905iシリーズなどは標準で3G/GSMの両国際ローミングに対応。しかも音声認識対応の翻訳アプリをプリインストールしているという。そこで今年は、シャープの「SH905i」を借りて現地で試用することにした。
結論からいえば、「SH905i」は痒いところに手が届くインターナショナル仕様の携帯電話だった。例えば設定や時刻合わせ。米国に到着してSH905iを起動すると、何の設定していないのに「Cingular」のネットワークに接続し、時刻が修正されていた。しかも、現地時間の上に小さく日本時間も表示されていて、これが意外と便利だ。現地から会社に連絡する際にいちいち時差を計算しなくて済んだし、CESの広大な展示会場をさまよっているときも「日本はまだ深夜だから、もう1件取材にいける」など更新の時間を逆算しながら行動することができた。
一方、気をつけたいのは、国際ローミング端末同士などの場合は番号通知が働かないこと。Mobile編集部によると欧州では他キャリアからの着信でも普通に番号が表示されたというから、恐らく米国内ネットワークの仕様だと思われる。しかし着信履歴が「番号通知不可能」ばかりでは困るので、重要な用件のときは音声メッセージを残すように心がけたい。
翻訳アプリ「しゃべって翻訳_SH」も意外と使える印象だ。同ソフトは音声入力した日本語を英訳してくれるソフト(逆も可)で、空港や飲食店で使う基本的な文章であれば、かなりの精度で認識・翻訳してくれる。基本的には直訳なので、文章によっては若干意味が異なることもあるが、日本語のほうを言い換えればいいだろう。また空港など雑音の多い場所では音声認識の精度が落ちてしまうが、そのときはテキスト編集を行えばいいのだ。
ただ、翻訳処理のたびに日本のサーバに接続するため、パケット代は気になるところ。ドコモによると、海外で利用した場合には1回あたり50円から100円程度のパケット料金が発生するという。これを安いと考えるか、高いと感じるかは人それぞれだと思うが、困ったときの保険と考えるのなら決して高くはないはずだ。
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