最後にちょいとデジタル一眼レフの登場。
使ったレンズは広角から望遠まで1本でカバーできる18〜200ミリの高倍率ズーム。単に海辺でレンズ交換したくなかったというのもあるのだが、レンズとしてもポピュラーかつ一般的なので。
基本的にコンパクトデジカメだろうがデジタル一眼レフだろうが撮影時の基本は同じなのだが、デジタル一眼レフで注意すべきは「身体が楽をしないこと」。
コンパクトデジカメのいいところって「楽をできること」なのだ。大きな液晶モニターを見ながら撮るので、身体は動かさずに腕から先をちょっと動かすだけで、アングルを変えたりちょっと上から撮ったり下から撮ったりできる。腕を前に出せばちょっとだけ近く寄れる。ピントの合う範囲も広めなので、フォーカスに対してあまりシビアにならなくていい。
デジタル一眼レフはファインダーをのぞいて撮る=顔の位置がそのままアングルを決めるので、低い位置で撮ろうと思ったら腰をかがめるか自分がしゃがまなきゃいけないし、近くで撮ろうと思ったら身体ごと一歩前に出なきゃいけないし、ピントの合う範囲がコンパクトデジカメに比べて狭い(その分フォーカスをコントロールした印象的な写真を撮れるのだが)ので、ちゃんと目的の場所にピントを合わせないといけない。
その分、クオリティが全然違う。
ちょっと腰をかがめ、カメラを胸の辺りの高さにして、プラス1の補正をかけて撮影。プラスの補正をかけたぶん、肩や頬の日差しが当たっている場所が白飛びしているけれども、コンパクトデジカメの白飛びに比べてなめらかで不自然さがない。
では、せっかくのデジタル一眼レフだからちょっと気合を入れて撮ろう。
とりあえず2枚。どちらも絞りとシャッタースピードは同じなのだが、微妙に2枚目の方が人物が明るく写っているのが分かるかと思う。ちょっと気合が入っているから。
その気合の秘密はコレ。
この白くて丸い板が「レフ板」。光を反射させて反対側から当てることで、当たり方をコントロールできるのだ。大きさもたくさんあるし、折りたたみ式もあるので、ちょっと本格的に撮りたい、と思った人はひとつ持っていると便利。
目をよく見ると白くて丸いレフ板が写り込んでるのが分かる。これがあると反対側から反射光を当てることで写りが柔らかくなるという効果もある。
もうひとつ、気合を入れてみた。
右の写真、フラッシュをたいている。それも、外付けのフラッシュを右下足元の方において、斜めから光を当てているのだ。ワイヤレス発光である。今回使ったフラッシュはニコンの「SB-800」。内蔵ストロボが軽く発光して外付けのフラッシュに命令を出し、それに応じて外付けフラッシュが最適な明るさで光るという技を使った。
こんな風に自然光では撮れないライティングでの撮影もできる。結構手軽にライティングを楽しめるので、持っていると撮影の幅が広がって楽しいのだ。
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