単機能プリンタは「iP4600」と「iP3600」の2モデルを投入。iP4600はMP630と同じプリントエンジンを装備して高速印刷に注力した上位機、iP3600はMP620やMP540と同じ印刷性能を持つ下位機に位置付けられる。iP3600は前モデルの「iP3500」と比較して、最小インク滴が2ピコリットルから1ピコリットルに微細化された。
iP4600のみ、自動両面印刷、CD/DVDレーベル印刷の機能を備えている。いずれもPictBridge用のUSBポートを搭載しているが、メモリカードスロットは装備していない。
iP4600とiP3600の主な仕様を下表にまとめた。価格はどちらもオープン、表中の価格はキヤノンオンラインショップでの直販予定価格だ。
A4単機能プリンタ新モデルのラインアップ | ||
---|---|---|
モデル名 | iP4600 | iP3600 |
直販予定価格 | 1万5980円 | 1万3980円 |
発売予定日 | 10月上旬 | 10月上旬 |
インク | 顔料4色+顔料Bk | 顔料4色+顔料Bk |
ノズル数 | C/M×各1536ノズル、Y/染料Bk×各512ノズル、顔料Bk×320ノズル | C/M×各768ノズル、Y/染料Bk×各256ノズル、顔料Bk×320ノズル |
最高解像度 | 9600×2400dpi | 9600×2400dpi |
最小インク滴 | 1ピコ | 1ピコ |
2Way給紙 | ○ | ○ |
両面印刷 | ○ | − |
CD/DVDレーベル印刷 | ○ | − |
メモリカードリーダー | − | − |
PictBridge | ○ | ○ |
赤外線 | − | − |
PC接続インタフェース | USB 2.0 | USB 2.0 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 431×296×153ミリ | 431×296×153ミリ |
重量 | 約5.7キロ | 約5.6キロ |
A4単機能プリンタ新モデルの印刷速度とコスト | ||
モデル名 | iP4600 | iP3600 |
L判最速印刷 | 約18秒 | 約35秒 |
A4フチあり印刷 | 約43秒 | 約90秒 |
L判フチなし印刷コスト | 約16.7円 | 約15.4円 |
A4普通紙印刷コスト | 約8.7円 | 約8.4円 |
※L判印刷/A4フチあり印刷は「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド」を使用した場合。表中のコストは、L判がインク代+用紙代の合計、A4普通紙はインク代のみ |
なお、前述したキヤノン写真用紙・光沢 プロ プラチナは、PIXUSの新モデルとともに10月上旬に発売される最上位グレードの光沢紙だ。中紙に銀塩印画紙と同じレジンコート紙を用いた6層構造により、坪量300グラム/平方メートル、紙厚0.3ミリと従来の最上位光沢紙「キヤノン写真用紙・光沢 プロフェッショナル」(中紙はパルプ、坪量245グラム/平方メートル、紙厚0.26ミリ)を超える厚みとコシを確保した。
また、アルミナ素材のインク受容層を発色層と吸収層に分離し、レジンコート層に発色性向上剤を配合するなどの工夫によって、紙の白色度を高めつつ、発色特性、黒の締まり、吸収性、堅牢性といった各要素も強化している。
サイズはA3ノビ、A3、A4、2L判、L判、KG、半切、四切、六切を用意。対応機種は今回発売される7モデル、およびPIXUS Proシリーズとなっている(PIXUS Pro9000は2008年12月下旬にドライバのアップデートで対応予定)。キヤノンオンラインショップの直販価格は、L判50枚のパックで990円だ。
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