両面ADF、有線LAN、FAX搭載のインクジェット複合機――キヤノン「PIXUS MX850」実売8000円前後のA4プリンタも投入

» 2008年02月27日 17時00分 公開
[ITmedia]

 キヤノンは2月27日、両面ADF、FAX、有線LANの機能を搭載したインクジェット複合機「PIXUS MX850」と、A4単機能プリンタのエントリーモデル「PIXUS iP2600」を発表した。いずれも3月上旬より発売する予定だ。標準価格はオープンで、予想実売価格はPIXUS MX850が4万円前後、PIXUS iP2600が8000円前後。

左が「PIXUS MX850」、右が「PIXUS iP2600」

PIXUS 610の基本性能に両面ADF、有線LAN、FAXなどを追加

PIXUS MX850の給排紙トレイを伸ばした様子

 PIXUS MX850は、2006年3月に発売された「PIXUS MP830」の後継モデル。2007年10月に発売された家庭用インクジェット複合機のミドルレンジモデル「PIXUS MP610」をベースに、A4用紙を35枚積載可能な両面ADF、100BASE-TXの有線LAN、スーパーG3対応FAXといった機能を追加した。MP830と比較して、ADFの高速化や有線LANへの対応、本体の小型化などが主な強化点となる。

 プリントエンジンはMP610と同様で、染料4色と顔料ブラックによる5色独立インクカートリッジを採用する。ノズル数はシアンとマゼンタが各1536ノズル、イエロー、染料ブラック、顔料ブラックが各512ノズルだ。最高印刷解像度は9600×2400dpi、最小インク滴は1ピコリットルとなっている。スキャナもMP610と同じ光学解像度4800×9600dpiのCISセンサタイプを搭載。ADF使用時の光学解像度は600×600dpiだ。

 用紙サイズはA4までをサポート。排紙機構は、前面と背面の2Way給紙、自動両面印刷、CD/DVDレーベル印刷といったマルチペーパーハンドリングを採用している。液晶モニタは2.5インチでMP610と同じサイズだが、操作パネルはFAX機能を内蔵するなどの関係で、家庭向けPIXUSに広く採用されているホイール型ユーザーインタフェース「Easy-Scroll Wheel」は搭載していない。

 インタフェースはPC接続用のUSB 2.0、デジタルカメラ接続用のPictBridge対応USB、コンパクトフラッシュ/メモリースティックPRO/SDメモリーカード(SDHC対応)対応スロットを備えている。本体サイズは508(幅)×483(奥行き)×260(高さ)ミリ、重量は約13.9キロ。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降だ。

実売8000円前後のエントリーA4プリンタ

PIXUS iP2600の給排紙トレイを伸ばした様子

 PIXUS iP2600は、2007年4月に発売された「PIXUS iP2500」の後継となるA4単機能プリンタ。高さを10ミリ低くして本体を小型化したほか、排紙トレイを追加した。排紙トレイには開閉センサが搭載されており、トレイを閉じたまま印刷を開始すると、エラーメッセージが表示される。

 インクカートリッジは、染料3色一体型と顔料ブラックインクを組み合わせている。ノズル数はカラーが各色384ノズル、顔料ブラックが320ノズルだ。最高印刷解像度は4800×1200ドット、最小インク滴は2ピコリットル。本体サイズは442(幅)×253(奥行き)×142(高さ)ミリ、重量は約3.7キロだ。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8以降となっている。

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