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AV機器は“中身”で勝負?A&Vフェスタ2009(2/2 ページ)

» 2009年02月21日 20時01分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 例えば、ソニーブースで目立っていたのが、アンプやプレーヤーの上面を外した“分解展示”だ。「せっかくの機会なので、中身の美しさもじっくり見ていただけるように」(ソニーの担当者)という、まさにメカ好きのためにメカ好きが企画した展示方法。ガワを外した最新のAV機器がここまで並ぶ展示会も珍しく、足を止めてじっくりと鑑賞する人も多い。

photo SACDプレーヤー「SCD-XA5400ES」をはじめ、ステレオデジタルアンプ「TA-DR1a」やSACDトランスポート「SCD-DR1」までヌードに。この美しさが分かる人は是非会場へ
photophotophoto パイオニアブースも負けてはいない。フラグシップBDプレーヤー「BDP-LX91」を3枚におろした展示も(写真3枚で1台ぶん)

 またヘッドフォンや「ウォークマン」などのポータブル製品は、実際に触れて試聴できる体験型の展示が多い。最新のウォークマンと高級ヘッドフォンを組み合わせて試聴し、担当者に直接話を聞くこともできる。

photophoto 最新のウォークマンと高級ヘッドフォンを組み合わせて試聴できる

 パイオニアブースでは、昨年秋に発売した創業70周年記念の10センチ径フルレンジユニット「PE-101A」をユーザーが手作りのエンクロージャーに組み込んだ自作スピーカーが並んでいた。中にはパイオニアの技術者が仕事と趣味をかねて作ったというものもある。

photophotophoto PE-101Aは、1937年に同社創業者の松本望氏がダイナミック型フルレンジスピーカー「A8」を開発、販売を開始してからの創業70周年を記念するモデル(左)。ユーザーから借りてきたという自作スピーカー(中)。パイオニアの技術者が製作したもの(右)

 これから発売される新製品や開発中の製品も参考展示という形で見ることができた。例えばdts Japan試聴室では、ケンウッド・ホームエレクトロニクスが2月20日に開発表明したDTS Surround Sensation搭載の一体型CDシステムを参考展示。DTS Surround Sensationは、DTSが1月の「2009 International CES」で発表したばかりのバーチャルフロントサラウンド技術。2つのスピーカーで自然な立体感を持つ立体的な音場再生が可能になるという。

photophoto ケンウッド・ホームエレクトロニクスの「DTS Surround Sensation」搭載の一体型CDシステム(参考出展)。カラーリングは2種類あった

 A&Vフェスタ2009は、2月23日月曜日まで開催中。開場時間は10時〜18時。最終日の23日だけは17時までとなっている。

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