最後に、広角で撮れる標準ズームレンズを使って、遊びながら撮ってみよう。もうひたすら遊ぶ。
だがしかし、こんなんじゃすまないほど彼はやんちゃなのであった。こっちがカメラを向けていると、「写真なんか撮ってないで遊ぼう!」ときかないのだ。
そんなときの必殺技が、ノーファインダー撮影。ファインダーを見ない。AFはコンティニアスAF(AIサーボ)にして、あとはカメラさんよろしくって感じである。
実はこの3枚、目線がずれているけれども、彼はわたしの目を見てるのだ。わたしは遊びながらカメラを胸のあたりに持って、レンズをだいたいの方向に向けてシャッターを切ってたのである。
デジタルのいいところはいくらでも撮れること。変な写真はあとで消してしまえばいい。
さすがに派手にはしゃいでいるからブレてるけれども、とても楽しそうなのが分かる。
そして、ノーファインダーでもたくさん撮っていれば傑作も撮れるのだ。
顔の傾き加減といい笑顔の楽しそうな感じといい、ちょっとブレたけど、そこは臨場感ってことで。
つまるところ、本当に楽しそうな、カメラを意識してない顔を撮りたいときは、カメラをしっかり構えてこっちを向いてもらうより、自由に、撮ること自体を遊びの一部にしちゃうこと。
普通、お父さんと遊んでるところをお母さんが撮る、あるいはその逆が多いと思うけれども、自分で遊びながら自分で撮っちゃうのもまたアリなのだ。
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