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高速動画が楽しい“ガジェット”カメラ――EXILIM「EX-FC100」レビュー(1/3 ページ)

» 2009年05月12日 10時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
EXILIM「EX-FC100」。 角が丸くてつるっとしているシンプルなデザインがなかなかいい

 秒60コマの連写+秒400コマのハイスピード動画という楽しすぎる唯一無二のスペックで登場した“HIGH SPEED EXILIM”も、初代「EX-F1」、その廉価版である「EX-FH20」(以下、FH20)を経て、とうとう誰でも楽しめる領域に降りてきてくれた。なんて素晴らしい。

 それが「EX-FC100」(以下、FC100)。望遠指向だとどうしてもボディは大きく価格も高めになるが、ハイスピードが楽しいのは望遠だけじゃない。日常のちょっとした瞬間にもチャンスはたくさんある。それならコンパクトな方がいいではないか。

 その点、FC100はコンパクトな5倍ズーム機で、大きさもごくごく普通。だから気軽に持ち歩ける。撮像素子はFH20と同じ超高速CMOSセンサーなので高速系機能はFH20と同じだ。

見た目は普通で超高速な「EX-FC100」

正面から。レンズは37ミリ相当からの5倍ズームでF3.6-4.5(写真=左)。上面から。左端の「SLOW」と書いてあるのがスローモーションビュー、「30」と書いてあるのが高速連写ボタン。この2つがポイント(写真=右)

 FC100は見た目は角がちょっと丸い、アルミケースのような普通のEXILIM。操作系もEXILIMっぽく、ベストショットも顔検出機能もある、普通のイマドキのコンパクトデジカメだ。ほかのモデルと大きく違うのは、超高速連写モードボタンとスローモーションビューボタンが用意されていること。

背面右上に動画専用のシャッターがあり、その周りにハイスピード動画と通常動画の切り替えスイッチがある。メカニカルスイッチなのでいつでもすぐ切り替えられて便利

 どれもFC100の超高速性能を生かすためのボタンで、通常の「静止画撮影モード」と「高速系撮影モード」をメニュー画面を介さず、切り替えられるのだ。

 標準モードでは900万画素サイズだが、「高速系撮影モード」はセンサーの関係か速度をもっとも稼ぐためか画像は600万画素になる。縮小されるというよりは、センサーの周辺部を落とす感じで、画角が少し狭くなるので注意。ちょっと望遠になるという感じだ。

 また、高速系撮影モード時は「バッファ内に常に30枚分の画像を順次記録し続ける」ため、シャッタースピードが速めになる(=ISO感度が上がる。暗い部屋では難しい)ので注意が必要。

 「スローモーションビュー」は、バッファ内の画像が背面の液晶画面でスロー再生される機能。そのスロー再生を見ながらシャッターを押すと、それが記録される「高速連写機能のバリエーション」と思おう。

高速連写時は3-30fpsというアイコンが表示され、右に連写速度やパスト連写の枚数などが表示される

 「超高速連写」は最大30枚、最高秒30コマの連写モード。特に優れているのは連写のコントロールが豊富なこと。連写速度は秒3コマから30コマまで任意に設定できる。秒3コマにすれば最大10秒分が連写できるわけで、長時間撮りたいときは落とすべし。

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