ソニー製品で留意したいのは、2つの録画ユニットを使い分ける必要があること。「録画1」で録画しているときは、録画中のチャンネル以外を視聴できないが、MPEG-4 AVCによる長時間録画が可能。一方、「録画2」で録画すると、録画中でもほかのチャンネルを視聴できるが、録画はDRモード固定となる。もちろん、裏番組視聴にはテレビ側のチューナーを使えば問題ないし、今回から2番組同時録画時に両方でオートチャプターが効くようになって制約は緩和されたが、それでも他社製品からの買い替えなどでは戸惑うこともありそう。
三菱製品については、予備知識がないと戸惑う部分が散見される。例えば再生中にメニューを起動する部分ダビングの操作や、録画番組一覧のアイコン表示が少し分かりにくい(下の写真参照)。もっとも、このあたりは購入時に説明書を一読すれば済むレベル。今回取り上げた3機種は、いずれも2番組同時にオートチャプターを打つことができるが、中でも三菱機は本編のみ/CMのみの再生操作が簡単で、そのままダビングが行えるメリットもある。
パナソニック機は、上記のような注釈がいらないという意味で操作性は良好。カラーボタンを使う操作は、画面上に色と説明が併記されるなど、とにかくユーザーが操作に迷わないように配慮している。ただし、リモコンの使い勝手は好みが分かれるところ。例えば、EPGの画面でリモコンの数字ボタンを押すと目的の放送局に一発移動できるのだが(例えば、BS番組表のときに9を押すとWOWOWに飛ぶ)、数字キーはフラップの下に配置されていて、いちいち開けるのは面倒だ。
番組表で得られる情報を活用して、より利便性の高い番組検索メニューを提供しているのも最近の傾向だ。
パナソニック機に採用された「注目番組」は、G-Guideが提供する「マンスリー・レコメンデーション」サービスを利用して、オススメの番組をピックアップしてくれる。とくにWOWOWについては1カ月先までの番組情報をインターネット経由でダウンロード(毎月20日ころに翌月1カ月分をダウンロードするため、正確には最大40日分)。内容は、毎月ユーザーに郵送されてくる番組ガイドとほぼ同じ内容で、さらに特集などを一括予約できる「注目まとめ予約」という機能も搭載した。
例えば「スティーブン・キング オールナイト」という特集を1つ予約するだけで、特集に含まれる怖い映画がすべて予約される仕組み。番組表から1つずつ予約するよりはるかに手間がかからないから、WOWOWのヘビーユーザーは、これだけでも購入動機になるかもしれない。なお、同社は注目番組をほかの放送局にも拡充する方針を明らかにしているため、今後の展開にも期待できそうだ。

操作になれてくると、番組表のスクロールよりも日付選択を使う機会が増える。左の三菱機は1週間分、右のパナソニック機は2カ月分表示されているが、これは注目番組表でWOWOWの番組情報を1カ月分ダウンロードできるようになったため。地デジやBSデジタルの無料放送は従来通り1週間分となるソニーが春モデルから採用した「x-みどころマガジン」は、テレビ情報誌の目次か、電車の中づり広告のような画面で注目の番組を紹介してくれるユニークな機能。あらかじめ設定した特集テーマに沿って番組表を検索し、独自のアルゴリズムで誌面のような画面を作り出す。例えば、番組改変期で「終」マークが多い日だったら「最終回特集」といった見出しができあがる。毎日、見るだけでも楽しい番組表だ。
次回は、各モデルの自動録画機能を紹介したい。
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