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» 2010年02月04日 17時38分 公開

タッチパネルで快適撮影、サイバーショット「DSC-TX7」4つの注目点レビュー(3/5 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]

Exmor Rの高速連写を利用した撮影機能が秀逸

 肝心の写り。屈曲光学系で25ミリ相当スタートの4倍ズームはすごい。もっとも、これだけの広角を実現するため、レンズの収差を内部でかなり補正しているようで、デジタルならではの広角化だ。もっともイマドキのコンパクトデジカメはみなそれをやっており、この傾向はますます進むだろう。

おまかせオートでワイド端とテレ端。デジタル補正のおかげで25ミリ相当のワイドレンズながら、ゆがみのないまっすぐな写真が撮れる。ディテールの描写力は高くないが屈曲光学系の小さなレンズなのでこんなものだろう。写真左=ワイド端、1/800秒 F4.5 ISO125。写真右=テレ端1/640秒 F5.6 ISO125)

 明るさはF3.5-4.6でセンサーシフト式の手ブレ補正付。「DSC-WX1」やTX1と同じ約1000万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を使っている。1400万画素のCCDモデルもあるが(W380など)、わたしなら多少画素数が少なくても高感度で高速な「Exmor R」を選ぶ。

 TX7ならISO感度を3200に上げてもかなり使える。AFは非常に高速でマクロ域までシームレスでピントが合うし、指で触った場所にピントを合わせられる。コンパクトデジカメはかくあるべし、という快適さである。

 特に面白いのは裏面照射型CMOSセンサーの高速性を生かした特殊撮影機能群だ。まず「手持ち夜景」モード。6枚ほど連写して合成することでノイズを消し、ノイズのないきれいな夜景にできる。「夜景」のみならず暗い所できれいに撮りたいときはいつ使ってもOKだ。

 「人物ブレ軽減」モードは、手持ち夜景に比べて感度を上げ「高速シャッター」で連写して合成するもの。これも「人物」に限らずいつ使ってもOK。

 どちらもカメラや被写体が動いて合成に使えないカットは捨ててくれるので仕上がりが破たんしない。よって結構気軽に使える。前者は画質優先でISO感度を抑え気味にするが、後者は高速シャッター優先で容赦なく感度を上げる。それで使い分けるとよい。

 そして新機能の「逆光補正HDR」。露出が異なる2枚の写真を撮って合成することでダイナミックレンジを広げる機能(HDRはハイダイナミックレンジの略)で、逆光時じゃなくても使える。ただ万能ではないので、必要に応じて使い分けるべし。

 人気のスイングパノラマも進化した。高速連写を生かした「カメラを動かしながら中央部だけを撮影してあとでつなぐ」という斬新な機能だが、動いている被写体があるとそこだけ絵が破綻するという欠点があった。今回は顔検出と動き検出を利用して破綻のないパノラマを撮れる。高速移動する車や列車でなければ大丈夫そうだ。

スイングパノラマのワイドで渋谷の道玄坂上交差点。今までのスイングパノラマでは人や車は無残に分割されていたが、今回は高速移動物体でなければたいてい対応してくれる。しかも最大258度(ワイド)。ただ手持ちで258度は難しいので、普段はノーマル(177度)がおすすめ

 最後はフルHDに対応した動画機能。動画中のズーミングも可能だし音声もステレオ。フォーマットもAVCHD(60i)とMP4(30p)の好きな方を選べる。

 高感度に強くて高速連写が可能で(秒10コマ)フルHD動画が撮れて、高速連写と画像処理を組み合わせた独自機能を楽しめて、室内や夜にも強いTX7。その上SDメモリーカードも使えるのだから、実に魅力的な1台だ。

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