ライティングフェア2011
もっと便利に、もっと安く、LEDシーリングライトの開発競争
LED電球と並び、注目の省エネ照明器具といえば、室内のメイン照明となるLEDシーリングライトだろう。LEDシーリングライトには、調光や調色、配光制御といった新しい価値を付加できる一方、価格が高い点は大きな課題だ。ライティングフェアの展示会場では、各社がそれぞれのアプローチで開発中のLEDシーリングライトを見ることができた。
LEDシーリングライトは、昨年夏にシャープが先鞭をつけ、年末には東芝ライテックが角形タイプを市場投入。今年1月にはパナソニックも4製品を発表するなど、参入企業が急激に増えている。さらに東芝ライテックは、ライティングフェアの前日に丸形シーリングライトをリリースして製品バリエーションを拡大。もちろん展示会場では角形と丸形を並べて展示している。
新しい丸形シーリングライトは、44ミリという薄さにフルフラットのセード、そして天井面から浮いたように見える“フロートスタイル”が特長だ。セード前面にはクリアーなフレームを用い、きらめく光を表現できるという。蛍光灯シーリングライトとは一線を画すデザインが魅力だ。また、調光/調色機能を搭載しており、電球色から白色まで無段階の調節が可能。リモコンの「楽エコ」ボタンを押せば、センサーと連動して自動的に明るさを調節してくれる(調色はしない)。
一方、ローム/丸善電機ブースには、0.3ワットのLED素子を300個も並べたというLEDシーリングライトが展示されていた。反射板や導光板を使用しない“直射タイプ”で、「導光板や反射板を使用するタイプよりも強く明るい」(同社)という。また、Ra 85という演色係数も特長だ。
もちろん調光/調色が可能で、色温度は3000ケルビンから5000ケルビンの間で調節可能。8畳用(蛍光灯86ワット相当)を4~5月に市場投入するが、ターゲットプライスは3~4万円と現在の相場より安めに設定する方針だ。「シンプルな構造により、コストダウンを図った」(同社)。
全面発光もトレンドに?
東芝やロームの製品は、中央に電源部を配置しているため、光らない場所ができる。LEDシーリングライトならではのデザインともいえるが、一方で「蛍光灯からの置きかえにあたっては不利な要素になる可能性もある」という声もあるという。このため日立やNECライティングなどは、発光しない部分を排除した“全面発光”タイプを開発中だ。
日立ブースでは、角形シーリングライトを参考展示。8畳用と12畳用の2種類で、調色/調光に対応する。詳細は未定で、デザインも最終仕様ではないという。
NECライティングのアプローチはユニークだ。参考展示されていた2種類のLEDシーリングライトはいずれも全面発光で、しかも同社製の蛍光灯シーリングライトと形状が同じ。このため、「グローブを流用してデザインの幅が広がる」(同社)という。
調光・調色機能も搭載しており、太陽光に近い明るさと色合いの「アクティブ」、白に少しだけ赤みを混ぜた「ナチュラル」、電球色の「リラックス」といったシーン別の設定も用意する。発売時期や価格も未定ながら、6畳用と12畳用をラインアップ。担当者は、「他社の同等製品よりは安く設定するつもり」と話していた。
LEDならではの高機能やデザイン性を重視した東芝やパナソニックに対し、価格を含めて蛍光灯シーリングライトからのスムーズな置き換えを狙うNECやローム。各社それぞれのアプローチで、消費者の選択肢を増やしてくれることだろう。
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