スタートメニューは、ユーザーが自分好みにアレンジできるようになった。メニュー画面は、大きなアイコンが3列3段の9個ずつ並ぶスタイル。これが3面用意されており、ページをめくると3Dのエフェクト付きで画面が切り替わる。上位モデルに採用されたタッチパッド搭載の無線リモコンでは、横にフリック(はらう動作)すると画面がくるっと切り替わるという、ちょっと未来的な操作感が味わえる。
なお、リモコンの四角いタッチパッドは、従来の方向キー(上下左右)と決定ボタンが一体化したもので、ボタンとしても機能する。このため、パッド操作が苦手な人でも単純に動かしたい方向を押すだけで、画面が切り替わってくれる。「ボタンとして使う場合でも、カチカチというしっかりしたクリック感があり、違和感は少ないだろう」(同社)。
メニュー画面のカスタマイズでは、アイコンの配置変更に加え、プリセットのアイコンを追加したり、逆に不要なものを削除することも可能だ。設定画面には、「予約する」「かんたんダビング」といった基本的な機能のアイコンから、「おまかせ録画を見る」「i.LINK(TS)ダビング」など、人によって使用頻度が大きく異なるものまで、幅広く用意されており、個々のニーズによってアイコンを選択できる。
また、背景の画像を任意の写真に変更できる機能も用意したところもユニーク。デジカメなどで撮影した画像をディーガに取り込めば、世界に1つだけのオリジナルメニューに早変わりする。
近年のディーガは、「お部屋ジャンプリンク」という名称でDLNAの機能を充実させてきた。他社に先行してレコーダーにサーバとクライアント(プレーヤー)の機能を両方盛り込んだり、放送中の番組をリアルタイムにネットワーク転送する「放送転送」、さらにディーガと同じデザインの録画番組一覧やクライアントからサーバに対して録画予約を行う機能など、パナソニック製品同士の組み合わせに限られる部分も多いが、他社の一歩先を行く機能を誇る。
組み合わせるクライアント(プレーヤー)として、お風呂テレビやデジタルメディアプレーヤー、携帯電話など、多くの製品をラインアップしているのも同社の強みだ。「クライアントを充実させているため、販売でもプラスαが期待できる」という通り、標準規格をベースにしつつ、オリジナル機能や対応機種のバリエーションを自社の強みにしている。
新製品でもこの路線は健在で、さらにお部屋ジャンプリンク使用の制約を減らす方向で進化させた。まず、録画中のネットワーク配信については、本体側で3番組まで同時に録画を実行していても配信が可能になった。また、リアルタイムの「放送転送」機能についても1番組録画までは同時に実行可能になっている。
Blu-ray Discレコーダーを家庭内のAVサーバとして捉えるとき、無視できないのがカムコーダーやデジカメで撮影した写真や動画だ。新ディーガでは、他社製品を含めてカムコーダーへの対応が充実。国内で流通するほぼすべてのAVCHD対応カムコーダーで、差分取り込みや日付別の表示が可能になったという。
また、新たに規格化されたAVCHD Progressiveの1980/60p動画や3D動画のディスクダビングに対応したほか、MP4形式の動画取り込みも可能になっている。MP4の場合はTS(トランスポートストリーム)に変換して取り込むスタイルだ。
取り込んだ写真や動画を見栄え良くする機能も新たに搭載した。新機能の「動くアルバムメーカー」は、静止画と動画が混在したアルバムを手軽に製作するというもの。ウィザード形式で背景(プリセット7種)やBGM(サンプル3曲、CDから取り込むことも可能)、使用する写真や動画を選んでいくだけで、スライドショーが完成。背景や写真に文字やアイコンでらくがき(デコ)すれば、さらにユニークな作品ができあがる。
なお、完成したアルバムは、BD/DVDやSDカード(MP4形式)にかき出して、親戚や友人と共有できる。「動画にまで対応したアルバム機能は初めて」(同社)。
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