輸入オーディオ機器の専門展示会「2011 東京インターナショナルオーディオショウ」が有楽町「東京国際フォーラム」で11月3日に開幕。晴天にめぐまれた初日は、祝日ということもあって朝から大勢のオーディオファンがつめかけた。
会場はガラス棟の4階から7階、およびD棟の4階と5階。各ブースとも試聴スペースを広くとり、椅子に座ってじっくりとお目当てのスピーカーやアンプを吟味できるイベントだ。今回は、新製品を中心にピックアップしていこう。
ラックスマンは、新型プリメインアンプ「L-305」を参考出展。パラレルプッシュプル構成の50ワット+50ワット出力を持ち、往年のデザインを復刻した木箱入りケースを採用している。音色バランスに優れたデュオペータ回路を搭載。登場時期や価格は未定だが、来年春頃の発売を目標にしているという。
ハーマンインターナショナルでは、JBL伝統の15インチ(約38センチ)ウーファーを搭載したフロア型の新製品「S4700」を中心に試聴会を実施中。一方、隣室に設けた展示スペースでは、先月末に発表されたばかりのコンパクトモニター「4306」が事実上のお披露目となった。
4306は、2.5センチ径アルミ・マグネシウム合金ドーム・ダイアフラムを採用した新開発のコンプレッションドライバーを搭載したモデルで、上級モデル譲りのデザインと仕上げ、そして1本7万1400円という価格で注目を集めている。なお、同社によると今回の視聴会スケジュールに4306は入っていなかったものの、時間外で試聴時間を設ける可能性があるというので、気になる人はブースでたずねてみてほしい。
ナスペックブースでは、英Cambridge Audio(ケンブリッジオーディオ)の新しいユニバーサルプレーヤー「Azur651BD」を展示していた。「Azur 650BD」の後継機で、新たにBlu-ray 3Dの再生をサポートした。SACDやDVD Audioなども再生できるマルチな再生機能は従来機と同じ。シーラスロジックの192kHz/24bit DAC、独自回路による7.1chのアナログ出力なども継承している。11月15日発売予定で、価格はオープンプライス。
同じくナスペックブースで英Mordaunt-Shot(モダンショート)のブックシェルフスピーカー「Performance 2」が参考展示されている。Performance 2は、2Wayバスレフ型で、上位モデル「Performance 6」などと同じ背面にまで突き出た独自のツィーター(ATT:Aspirated Tweeter Technology)が特徴的だ。
C.E.C.の「DA3N」は、ESSの「ES9008」を採用したプリ機能付きのD/Aコンバーター。高精度な10MHzクロック信号に対応するほか、USB端子、光、同軸、AES/EBSなど豊富なデジタル入力端子も特長。もちろん独自のSUERLINKもサポートしている。一方のアナログ出力は、XLR(バランス)×2、RCAに加え、ヘッドフォン出力も備えた。来年市場投入予定で、予定価格は20万円。
太陽インターナショナルブースに展示されていたNAGRAの「300i」。NAGRAは、スイスに本拠を置くオーディオメーカーで、300iは、音に定評のある真空管「300B」を使用したクラスAプッシュプル構成のインテグレーテッドアンプだ。アルミプレート削り出しのシャシーは、280(幅)×280(奥行き)ミリと意外にフットプリントが小さく、日本の家庭事情にも合うという。
ゴールドとレッドの配色で否応なく目を引くこちらは、スイスのハイエンドオーディオメーカーdarTZeel(ダートジール)のモノブロックパワーアンプ「NHB-458」。NHBという型番は、「Nerver Heard Before」 (いまだかつて聞いたことがない)を表し、458は出力の450ワット、そして8オームを示している。その音は、「リニアモーターカーのようなリニアリティーとF1のような反応速度」によるハイスピードが特長という。ちなみに価格もペアで1638万円と、外観に負けないインパクトがあった。受注生産で、国内販売はナスペックが担当している。
2011 東京インターナショナルオーディオショウの会期は11月5日(土)まで。入場は無料だ。
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