ヤマハは4月12日、AVアンプの新製品として、「RX-V473」「RX-V573」の2機種を発表した。96kHz/24bit再生やアップルの「AirPlay」を含むネットワークオーディオ機能が充実したスタンダードモデル。いずれも5月下旬に発売する予定で、価格は5.1chのRX-V473が5万2500円、7.1ch対応のRX-V573は6万3000円。
両モデルの違いは、主に内蔵アンプの数とZone B対応の有無。7chのパワーアンプを持つRX-V573では、Blu-ray DiscのHDオーディオもフルに楽しめるほか、5.1ch構成でフロントのみパイアンプ接続にすることも可能だ。またZone B対応により、メイン音声をリビングルームとキッチンなど、同時に2カ所で聞くこともできる。
大きな特長は、両モデルとも実売5〜6万円という価格帯ながら、PCオーディオ/ネットワークオーディオ機能を充実させたこと。まず、フロントパネルのUSB端子にiPod/iPhone/iPadを接続すれば、デジタル伝送で音楽再生が可能(充電も可)。また、専用アプリ「AV CONTROLLER」を導入してスマホなどからネットワーク経由でAVアンプを操作したり、スマートフォン内の音楽ファイル再生が行える。もちろん、圧縮音声の音質を改善するヤマハ独自の「ミュージックエンハンサー」も備えた。
AirPlayを使えば、ワイヤレスネットワークを介して手元のiPhone/iPadやPCのiTunesライブラリーから楽曲を再生できる。DLNA1.5準拠のネットワークオーディオ機能も搭載しており、MP3やAAC、FLAC再生が可能。配信サイトなどからダウンロードした最大96kHz/24bitのハイレゾ音源ファイルが楽しめる。
ヤマハ独自の音場創生技術「シネマDSP」では、高さ方向の音響効果をプラスした「3Dモード」を上位モデルから継承。従来はプレゼンススピーカーの設置が必要だったが、VPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)機能の搭載により、5.1ch構成でも3Dモードが利用できる。パワーアンプ部は、両モデルとも定格出力115ワットのディスクリート構成で、DACは192kHz/24bit対応。HDMI端子は、4K/3D伝送に対応するなど基本性能も向上している。
先に登場したエントリーモデル「RX-V373」に採用された新開発の「ECOモード」も搭載。低電圧駆動(ローボルテージオペレーション)により、使用環境を問わずに消費電力を20%引き下げるというものだ。待機時消費電力も0.3ワット以下に抑えた。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
型番 | RX-V473 | RX-V573 |
---|---|---|
定格出力 | 115ワット(5.1ch) | 115ワット(7.1ch) |
HDMI | 入力4、出力1 | |
音声入力 | アナログ4系統(RCA3、ステレオミニ)、デジタル4系統(光2、同軸2)、USB、ネットワーク | |
映像入力 | 8(コンポーネント2、D端子1、コンポジット5) | |
サラウンドプログラム数 | 34 | 38 |
外形寸法 | 435(幅)×161(高さ)×315(奥行き)ミリ | |
重量 | 8.1キログラム | 8.2キログラム |
価格 | 5万2500円 | 6万3000円 |
発売日 | 5月下旬予定 | |
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