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Huluが「ニンテンドー3DS」に対応、「キッズロック」付き夏休みは見放題

» 2013年07月11日 18時25分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 フールージャパンLLCは7月11日、動画配信サービス「Hulu」が8月中に任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS/3DS LL」に対応すると発表した。2011年にサービスを開始した同社は、早くから「プレイステーション3」や「Xbox 360」など据え置き型ゲーム機に対応しているが、携帯ゲーム機は初めて。

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 ニンテンドー3DSを選んだ理由について同社は、「昨年夏にWii/Wii Uに対応した際、ポータブルの“ゲームパッド”で視聴できるのも大きなアドバンテージと考えた。また、ニンテンドー3DSは子どもから大人まで幅広いユーザー層がいる」と説明する。なお、これまで新デバイスの導入は米国市場が先行するのが常だったが、今回は日本市場が最初になるという。

 ニンテンドー3DSでHuluを値用するには、まず「ニンテンドー eショップ」から対応ソフトをダウンロードする。既存ユーザーは、そのままメールアドレスとパスワードを入力するだけでいい。一方、新規ユーザーの場合は、ダウンロード時に画面に表示される12ケタのコードを専用ページ(http://www.hulu.jp/promo/3DS/)で入力する。このため初回だけはPCやスマートフォンなど別のデバイスを用意する必要がある。

 3DS用のHuluソフトは、子どもの利用がメインになると想定し、当初から「キッズロック」機能を備えた。これをオンにすると、キッズ向け作品のみがカテゴリーごとに表示され、それ以外のページを表示するにはパスワードを入力しなければならない仕組みだ。

「キッズロック」をオンにすると、キッズ向け作品しか見られない。解除するにはパスワードが必要

 ユーザーインタフェースは、専用にデザインしたもの。ほかのデバイスと操作性を合わせつつ、ニンテンドー3DSの特長も生かした。基本操作はボタンとタッチパネルの両方で行えるほか、下の画面でコンテンツを選択すると、即座に上の画面にコンテンツ情報が表示されるなど、2つの画面を有効活用している。ホーム画面に「新着」や「おすすめ」「人気の映画」といったカテゴリーごとに作品を並べ、目的のコンテンツを探しやすくしているのはほかの機器と共通だ。

基本操作はボタンとタッチパネルの両方で行える

 ボタン操作はシンプル。コンテンツ選択時は、「R」ボタンで詳細ページ、「X」ボタンで再生開始、「B」ボタンでトップ画面に戻るといった具合だ。また、「Y」ボタンを押せば、いつでもキーワード検索が行えるのも特長。画面に操作ガイダンスが表示されるため、子どもでも迷うことはなさそうだ。また、個々の作品ページに行く必要はあるものの、途中まで見た作品の「続きからスタート」にも対応した。

作品ごとのページに行くと、「続きから再生」が利用できる

動画再生中は下画面のタイムバーを使って再生カ所を移動できる。その際、当該カ所の映像をアイコン表示(静止画)するため、目的のシーンを見つけやすい。画質はデバイスの解像度に合わせてSDとなる

 フールージャパンでは、「昨年8月は、Wii/Wii Uへの対応と前後してポケットモンスターシリーズがコンテンツに加わったため、かなり好評だった。今年も夏休みにニンテンドー3DSを対応デバイスに加えることで、子どもたちにも楽しんでもらいたい」と話している。なお、ニンテンドー3DS用Huluソフトを介して新規会員登録すると、1カ月の無料トライアルが提供される(通常は2週間)。

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